せきじ

神戸大学経営学研究科所属。専門は情報経営。音楽と文章と卓球が好き。

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ゲーマー的卓球戦術論考〜ゲームをつくる、ゲームをこわす〜

卓球において「読み合い」ってどれくらい必要なんだろう?ってのを考えた記事です。システムとして卓球を考えるシリーズよりもだいぶラフに書いていきます(したがって理論的背景とかは無しで) フォアに来る、バックに来る、長いサーブが来る、短いサーブが来る、チキータが来る、ストップが来る、打ってくる、繋いでくるetc… 卓球には色んな読みの要素がある。読みが合えば、得点に繋がりやすいし、読みが外れれば、失点に繋がりやすい。人によっては台を介した相手との駆け引き、いわゆる「読み合い」要素

    • 怒涛に怒涛を重ねた新年度が過ぎ去り、酒を飲み、束の間の安息を享受している。色々嬉しいことありがたいことあってこれからも頑張りたいと思う一方で、これからなんてなくていいとも思う。そんな気分。 https://spotify.link/wcTGS9Br5Ib

      • マクドナルドの店員さんに感じた、グローバルチェーンの多様化

        てきぱきとした手さばきで店員さんがトレーを置く。 「ご注文の商品にお間違いはなかったでしょうか?」にこやかに話しかける。 「いや、違いますけど」客が返答する。 「申し訳ございません、すぐ代わりの商品をお持ちいたします」店員さんはすぐさま対応を誤り、間違って作ったバーガーを受け取り、約1分後、代わりのバーガーを提供した。 ?? いや、さすがにバーガー来るの早すぎん? いくらマックとはいえ、1分でハンバーガーは作れんでしょ?? 頭の中でハテナが渦巻いた私は、店内での

        • システムとして卓球を考える2:異質ラバーについて

          ラケット、ラバー、ウェア、シューズ… 卓球には様々な用具が存在する。特にラバーは卓球用具市場の花形とも言える存在で、毎年各メーカーから新商品が出されている。ラバーの種類には裏ソフト、表ソフト、粒高などがあり、一部のニッチなメーカーを除き、卓球メーカーは裏ソフトだけでなく、表ソフトや粒高も製造・販売している。 が、しかし。特に男子卓球では、フォアにもバックにも裏ソフトを貼る「裏裏」が完全にスタンダードになっている。しかもレベルが上がれば上がるほど裏裏の割合が増える。インターハ

        ゲーマー的卓球戦術論考〜ゲームをつくる、ゲームをこわす〜

        • 怒涛に怒涛を重ねた新年度が過ぎ去り、酒を飲み、束の間の安息を享受している。色々嬉しいことありがたいことあってこれからも頑張りたいと思う一方で、これからなんてなくていいとも思う。そんな気分。 https://spotify.link/wcTGS9Br5Ib

        • マクドナルドの店員さんに感じた、グローバルチェーンの多様化

        • システムとして卓球を考える2:異質ラバーについて

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          時代の転換点について

          芸能界やテレビ・バラエティの歴史を考える上で、「いいとも」が終わり、「バイキング」が始まった時は、時代の転換点だったように思える。われわれは「ポストいいとも」の時代を生きている。 もう記憶も曖昧だが、アナログテレビが地デジに切り替わる瞬間、僕は「いいとも」を見ていた。 その時タモさんが何を喋ったかは、今や全く覚えていない。しかしそのときのタモさんの独特の雰囲気は覚えている。大真面目なステートメントをするわけではなく、それでいてコメディアンとしての矜持を感じる佇まいだった。

          時代の転換点について

          観光客視点で感じるメタバースの「ケンミン性」ー『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』感想 ー

          はじめに… この記事はバーチャル美少女ねむ氏・ミラ(リュドミラ・ブレディキナ)氏主導で行われた『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』を読んで、思ったことを書いていく。『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』をまだ読んでいない方は、その記事も併せて読んでほしい。 昔懐かしい記憶 最近はテレビ番組を視る機会も随分減ってしまったが、子供のころは家族で良くテレビを見ていた。その一つが『秘密のケンミンSHOW』だ。県民の少し変わった風習を紹介していくバラエティー番組で、

          観光客視点で感じるメタバースの「ケンミン性」ー『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』感想 ー

          研究はそこそこ順調に進んでいるんだけど、趣味の物書きの方がなかなかうまくいっていない。題名だけつけて書いてみて、でもそれが面白く思えなくて。趣味だから無理に書く必要はないのだけども。

          研究はそこそこ順調に進んでいるんだけど、趣味の物書きの方がなかなかうまくいっていない。題名だけつけて書いてみて、でもそれが面白く思えなくて。趣味だから無理に書く必要はないのだけども。

          リンクとの関係性から読み解く『ブレワイ』『ティアキン』のストーリー

          (このレビューにはティアキン・ブレワイのネタバレがあります) 2023年も様々なゲームが発売された。その中でも、5月に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』は一際注目を浴びた作品である。はじめに言っておこう。このゲーム、買って損はない。シリーズ続編としても単体作品としても楽しめる作品で、遊びのボリュームもたっぷり。僕は5月にこのゲームを買ったが、12月になった今でも全然楽しめる。ゲーム本編をクリアした後も楽しめる要素がたくさんあるので、是非遊んでみてほしい。

          リンクとの関係性から読み解く『ブレワイ』『ティアキン』のストーリー

          やっぱりKing Gnuが好き。

          「好きなバンドはKing Gnuです」 こう言い切るのには、少し勇気がいる。いや実際好きだし、カッコいいバンドだと思うんだけど、あまりにメジャーになりすぎて、ちょっとカッコつかない感じがするのだ。そもそもそんな葛藤をしているのが自意識過剰だしカッコ悪いのだけど。 そんなこんなで素直にKing Gnuが好きとは言わず、「好きなミュージシャンは〇〇、××、あとKing Gnuかな」みたいにちょっとスレた発言をすることもあった。 そんな自分を今、猛烈に恥じている。 4年ぶりの

          やっぱりKing Gnuが好き。

          kid fresino, ハナレグミ 『that place is burning』とよだかの星

          もう随分前にリリースされた曲だけど、未だに聴き続けている。僕はもともとフレシノのファンで、今年リリースされた楽曲は全て聴いている。その中でもこの曲が一番好きだ。フレシノの楽曲に込められたジリジリとした緊迫感が、僕の心を突き動かすのだ。 今回の曲はハナレグミとタッグを組んでいる。楽曲の前半部分ではハナレグミの歌唱の良さが存分に発揮されている。ゆったりとしたテンポでうたわれるほのぼのとした歌詞、山下達郎を彷彿とさせるコーラスも心地よい。全体的に多幸感溢れる音像で、海辺でバカンス

          kid fresino, ハナレグミ 『that place is burning』とよだかの星

          「コミュ力」の正体

          幼稚園の先生と親御さんがパン屋でばったり出くわした。僕がコーヒーを飲んでるすぐ隣で。その瞬間、ぱっと場が華やいだ。お互いに会話が盛り上がる。そして小話と挨拶を挟んで、さっと離れて行く。何もイレギュラーな事態が無かったかのように。 このとき幼稚園の先生が洗練された対応を見せるのは不思議なことではない。それがサービスだからだ。僕が驚いたのは親の対応の方だ。 気まずさや不意をつかれた様子を一糸も見せず、滑らかに対応していた。僕にはそれが、似たような状況をたくさん経験してきたから

          「コミュ力」の正体

          システムとして卓球を考える

          ここ半年ばかり、忙しくて自分のためだけに文章を書く時間がなかったのですが、ようやく時間が出来たので卓球について書いてみようと思います。 と、その前に身の上話を少々。私は今、とある大学院で経営学を学んでいます。経営学では組織や戦略など様々なことを学びます。その中でも組織理論は、刺激に対して組織がどのような解釈・行動を行い、その結果どういった反応が返ってくるかをモデルとして表すという、「システム」モデルが多く存在します。そのため大学院で学んでいると、システムについて考える機会が

          システムとして卓球を考える

          梅棹忠夫『知的生産の技術』を読んで

          機会があって随分昔の本を読むことになった。『知的生産の技術』は1969年に刊行された書籍だ。研究や出版、教育などの情報を生産する活動にあたり、必要となる技術について述べた書籍で、手帳の書き方、カードの効果的な使い方、整理整頓のやり方や日記の付け方まで、細かく述べられている。 そのなかでも特に印象的だったのはカードの使い方についてだ。この本では常に紙のカードを持ち歩き、研究の過程やちょっとした思い付き、読書の記録などを書き記すことを推奨している。このカードは発想を憶えておくた

          梅棹忠夫『知的生産の技術』を読んで

          豚汁を作る男、スパイスカレーを作る男

          正月休みに昔からの友達2人と会った。同じ高校、同じ大学、同じ業界と似通った進路を進んだ二人だが、その性格は正反対。この二人がずっと仲良いのも面白いなと、会うたびに思っている。 そんな2人は料理の指向性もまるで違う。 1人は日常的にご飯を作る。シンプルで食べ応えがあるという理由で具沢山の豚汁を作って、そこに白米をぶち込むのがブームらしい。彼が偉いのは毎日きちんと出汁を取って汁物を作るところ。あと料理関連のガジェットにも精通していて、一人暮らしを始める僕に泡立て器の利便性を教

          豚汁を作る男、スパイスカレーを作る男

          休息論 -チルと弛緩の関係性-

          長い正月休みが終わった。休みが続くと仕事が恋しくなってくる…なんてことはなく、毎日休日を満喫していた。おそらく僕はニート適正が高めの人間なのだろう。 そんな僕だが今年は休みつつも「休むこと」についてあれこれ考えていた。今回はそのことについて話そう。 最近「チル」という言葉をよく聞くようになった。英単語「chill」から来た言葉で、「のんびりする、まったりする」という意味で使われる。またのんびりしていることを示す「チルってる」と言う言葉も使われる機会が増えた。「CHILL

          休息論 -チルと弛緩の関係性-

          【ポケモンSV】クリア後の正直な感想

          率直な感想として、良いところと悪いところがはっきりしているゲームだった。クリアまでの感想なので、クリア後の育成や対戦に関する要素は触れないが、それでも「うーん??」ってなるところが多かったなと。 というわけで、良いところと悪いところを簡潔にまとめていきたいと思う。 ポケモンSVの良かったところ ・エリアが広い これはポケモン剣盾と比べて大きく違ったところ。オープンワールドの導入によって広々とした世界を冒険できるようになった。剣盾と大きく違うのは「高さ」の要素が入ったこと。

          【ポケモンSV】クリア後の正直な感想