スリルで成功と破滅は紙一重!? 水原一平氏の解雇について

 こんばんは、あやと(暗夜灯)です。

 大谷翔平選手の通訳として、米国に渡った水原一平氏が解雇されたとの報に驚いて、記事を書いてしまっています。

 水原一平氏は、大谷選手から信頼された才能と努力の塊である通訳士です。
おそらく、水原氏がいなければ、大谷選手も米国で活躍することができなかったかもしれません。
 公私ともに大谷選手を精神的にも支えた水原氏の解雇には、さすがに驚いてしまいました。

 私は、歴史が好きなのですが、スリルを求める人ほど、大きく成功する可能性が高いのではと思っています。
 大きなことをすることはリスクがありますので、リスクを跳ねのけて勝利を掴むことに快感を覚える人は、大きく成果を上げていると思います。
 いわば、人生もギャンブルみたいなもので、ギャンブルに身を投じる考え方を、全て否定することはできないかと思っております。

 スリルという快感を得る方向が、一般的にいい方向、つまり業務や事業に向かうことができれば、ものすごく大きく成長するのですが、一過性のギャンブルに身を投じると大きく破滅します。
 賭博は元締めが必ず儲かるように設定されているので、普通に考えれば勝てるはずがないという思考になるはずです。

 そんなことも分かっておきながら、賭博に身を投じるのはなぜか?

 私の解釈ですが、極度の緊張感と責任感によるものだと思います。

 私は英語が話せないのですが、仕事柄、海外現地法人の方に提案しなければならないことが多かったので、通訳をしていただいた人達と、その後の打ち上げなどで、色々とざっくばらんにお話を聞かせていただきました。

 通訳というお仕事は、色々専門性があるのですが、基本的には、言いたいことを正確にリアルタイムで伝えないといけないことや、もし伝え方が誤っていた場合に、とてつもない損害をもたらしてしまうリスクを考えて、相手国の文化にも合わせて、通訳をしなければならないので、頭も使うし、神経も使うし、甘い物が絶対いる!!と、おっしゃっておりました。

 30分もリアルタイムで通訳していると、脳も神経も体も、全てがヘトヘトになるまで疲れるそうです。かなり過酷な業務であると言えるでしょう

 それを、私生活も含めて、偉大になってしまった大谷選手の通訳を常に努めているわけです。それは、並大抵のことではありません。水原氏の通訳しだいでは、ニュアンスが伝わらないこともあったでしょう。

 水原氏が自ら選択したとはいえ、一緒に米国に渡って成功するというリスクを負いましたが、その代償が賭博だったのでしょう。
 もし、安定した生活を望まれるのであれば、米国に渡ることもなかったと思います。それだけ、大谷選手が活躍するという自信もあったと思いますし、自分の生活を投げ出しても本気で支えようという意気込みがあって、スターにまで押し上げた功績者です。


 やってはいけないことをやってしまったので、水原氏は退場することを余儀なくされました。規則と信頼を大きく破ってしまったので、当然のことなのですが、その前に立ち止まることはできなかったのかと、悔やまれて仕方がありません。

 ここまで才能があり、努力ができて、成功した方の気持ちを、私ごときが推し量ることなどできないのですが、こういうリスクもあるということを、あらためて考えさせられる出来事でした。

 リスクを取ることに快感を覚えることはビジネスにおいていいことだと思っています。ただ、今回の事件を踏まえて、そのリスクは、衝動的で短期的にリターンがあることに快感を覚えるのではなく、長期的にリターンが得られるものに快感を覚えることで、身を滅ぼす危険が減り、長く活躍することができる可能性があるのではないか、と、あくまで私の考えですが、そう結論付けました。

 この選択と決断は、衝動的で短期的なリターンを求めている行動ではないか?と、常日頃よりこの事件を思い返して選択と決断ができるよう自分への戒めとさせていただきます。


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