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常備水のすゝめ

その上司は仕事中いつもペットボトル入りの炭酸水を飲んでいた。

ふと気になりそれとなく理由を尋ねると

「だって普通の水じゃ楽しくないじゃん。パンチが足りないよね」

という答えが返ってきた。







楽しくない?

楽しいか楽しくないかで飲むものを考えたことが無かった僕にその言葉は新鮮に響いた。

確かに無味無臭な水に比べれば口の中に入れる度にシュワシュワ弾ける炭酸水の方が楽しい気がする。辛い食べ物の方が例え口の中が痛くても非日常的感覚に襲われた結果中毒的に箸が進むし、苦いコーヒーも脳の新皮質側で癖になってしまうからついつい毎朝のルーティンに組み込まれる。

つまり何かが継続されるためにはちょっとした刺激、楽しさが重要なポイントになってくる。

そのことが我が家の常備水を決める際にも活きた。

喉が渇いたときに水を飲むのはもう遅い。
こまめに少量ずつ継続して飲み続けることが健康には非常に重要なのだけれど(大量に飲むと浸透圧のバランスが崩れ一気に排泄してしまう)、なぜこまめに少量ずつ継続して飲み続けるのが難しいのか?

それは大して喉も乾いていないときにただの水を飲むという行為がつまらないからである。

そこで先程の炭酸水理論。様々な炭酸水を試してみたけれど、最終的に無糖でレモン味の炭酸水に落ち着いた。

もちろん糖分の摂りすぎが身体に悪いことは誰しもが知っているけど、ただの炭酸水だと割と早く飽きがきてしまった。

他にも色んな香りの炭酸水はあるけどレモンは割りものとして使ったときに全然邪魔をしない。

たまに少し物足りないときにカルピスの原液を少しだけ垂らしたりするけれど、甘さを調節できるのも都合が良い。

単体でも飽きずに飲めるし、割りものでも良い仕事をする。

朝起きてプシュッと。仕事の合間、気分転換にプシュッと。風呂上がり、プシュッと。

かれこれ3年ほど毎月箱買いしているし、今も飲みながら書いている。

ちょっとした刺激や楽しさが継続に必要だという仮説はあながち間違っていないのだろうと思っている。










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