ただ、私は今まで120%被害者ヅラだった。

「仕事しかしてない人がなんか言ってる
私の方が大変なのに」

「寂しかったからって浮気未遂やDVされた」

「私は🐈や家族のために頑張ってたのに。裏切られた」

＝私って可哀想な人だよね。

だった。結婚してから喧嘩するたび今まで4年間ずっと。言えば悲劇のヒロインだった。

でも🐈からしたらどうだろう。

結婚するときの不安を伝えて、ずっと変わらず好きだよって言ってくれてたのに蓋を開けたらガラリと変わる。大事にしてくれないし、文句ばっか言われるし、仕事もしんどいのに家もしんどい……楽しくない…

＝他にストレス解消できることを探そう。

に変わっていっていた。

🐈を変えたのは間違いなく私だった。

色々な見方があるかもしれない。
結婚してるんだから、2人で協力して暮らすのは当然。それはそう。
でも、🐈はずっとただ私に変わらず愛していてほしかった。
なんなら、🐈はずっとそれしか言っていなかった。

なのに私は、子供と遊んであげて、家のこともして、あれしてこれして…。要求が大きくなっていた。私は、好きな人というより同居人、戦友のような感覚で頼っていた。

それは喧嘩になるのも当然だと今なら分かる。今までの喧嘩も初めて意味のないものだったと分かる。

なぜ今なら分かるのか。

ただ単純にわたしの物事の捉え方が変わっただけ。

それにはいくつか要因があるが、
環境の変化も大きい。

今の職場は有難いことに向上心が高い方の集まりだ。　

「無理」なんて言葉は絶対使わないし、あらゆることを考え、無理を無理じゃなくすような、上に登って行こうというマインドの人達の塊である。
1番トップにいる方が、「常に変わらなければ」という意識がとても高い人で、私もこの環境に身を置いてすごく楽しいし、やり甲斐がある。

今までの職場はどうだったかというと、なるべく楽をしたいという雰囲気はあった。一つでも仕事を減らせるように、今のままで変わらず居よう、のスタンスだった。
もちろん、環境のせいにしてはいけないが、そこも大きいのは事実だった。

仕事の考え方がプライベートにも影響するとは、このことかと実感した。

そしてもう一つ環境の変化といえば、実家が離れたことだ。スーパー箱入り娘の私を半年であっさり奪っていった🐈のことを親はあまりよく思っていない。

🐈についていって引っ越ししたり、鬱病になって可愛い一人娘を苦しめるなんて…と、まぁまぁかなりの俗に言う親バカだ。

会える距離にいた時は週に１回は絶対会いに来ていた。その時に、毎回🐈と早く別れて帰ってきなさい！と冗談混じりで言っていた。

ところが今はどうだろう。遠いから要件や、話したいことを話してお互い切る。そんな雑談は言わなくなった。

これは私にとってめちゃくちゃ良かったことだ。

大事な親をそんな風に思わせてしまうなら別れた方がいいのかな、と思ったり、🐈の悪口聞くのイヤだな、と思ったり。

親は寂しいだろうが、この場だけでもはっきり言わせてもらいたい。わたしの人生なんだから、わたしの好きにさせて欲しい。

失敗しようと、傷つこうと、自分で決めたのだから。
親からしたらなるべく傷つかないように、と思っているだろうが、傷つかないのが幸せとは限らないかもしれない、とも少し頭の片隅に置いておいて欲しい。

最後にひとつ。

私は今まで、🐈とのいざこざを友達に話したことがほぼなかった。
仲良くずっとやっているとどこかで思って貰いたかったし、心配してほしくなかった。

ただ、今回はたまたま大学時代の友人から連絡が来ていたこともあり、今までのことを全て話した。

これからどうしたらいいかも分からなかった。

すると、「最後だと思って全力で🐈の要望に応えてみなよ。そうして欲しいと言ってるんだから、それをしても🐈か変わらなければ、離婚したらいい。
頑張って寄り添ってみてからでも、離婚は遅くない」
と言ってくれた。

これを聞いた時、かなり私の中で
ストン、と音が響いて腑に落ちた。

今までの私は確実に

🐈を大事にするなんて無理無理！時間がない！と
思っていた。

ただ状況が変わって、環境が変わって、いい助言をもらって、

無理なんてないんだ。実家に帰ってこいとも言われないし、私に出来ることは今とりあえず寄り添うこと。

そう思えた。
今まで4年間思えなかったことが初めてだ。

今までの変わる変わる詐欺の私とは違った。
「出来る！」そう言葉に出すとどうだろう。

本当に変われる気がした。

🐈が帰ってきて、
私今までちゃんと寄り添えてなかった。だからこれから頑張る。お互い頑張ろう。それで無理なら別れよう。そのつもりで私も頑張るから。

と、伝えた。

🐈が帰ってきてからお帰りのハグや寝転がってる🐈の横に寝転ぶことが出来た。何気ない時にキスができた。思いやりを持って接することができた。

笑うくらい普通のことかもしれないが、
今までの私たちはそれができなかった。

するとどうだろう。

🐈が家にいて子供に優しくしている。
わたしにもいつもより優しい。
🐈が幸せそうだとわたしも嬉しい。
したい時にキスやハグができる。

家の中がとってもハッピーな空間になった。

この変化には驚いている。

妊娠出産を経て女の人は変わる。
男の人の浮気やギャンブルは、女の人の変化が一つの要因なのだろうと身をもって実感した。
違うこともきっとあるだろうけど。

今はずっとハッピーな状態が続いている。
この先ずっと続くかなんて分からないけど、
続くと信じる。前向きな言葉を発する。
続くような気がする。

そして余談だが、🐈の営業成績もぐんと上がった。私も新しい企画が出来、お互い仕事もとても楽しいし、家も楽しい。

winwinwinくらいの関係だ。

大事なのは、付き合ってる時のような温度であなたが1番だよ、と証明してあげること。


女の人はマルチタスク。
無理なんてことは絶対無い。

最初は演じるだけでいい、それが本当になるから。
結婚相手は自分の鏡。
少しだけ自分が寄り添うことで、相手も寄り添い返してくれる。

それだけで家がハッピーになる。
これは絶対！！！

頼られて嬉しく無い男の人は居ないだろう。

私はこのことをこれから出産するすべての方に伝えたいと思った。

絶対にギスギスする時が来る。
一概には言えないけど、私が4年かけてようやくたどり着いた答えはここ。

相手を付き合ってるときのように大切にすること。
男の人はいつまでも甘えたいものなのだ、きっと。

どこかの誰かの悩める方の心に私の経験が届きますように。