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この時期になると

「東京は、もう桜が咲いているのですか?
こっちには、あまり桜の木がなくて実感できないけれど、朝の空気はだんだんと春に近づいている気がします。

この時期になると、というか、この時期の風のにおいをかぐと、会いたくなるひとがいます。あなたにももしかしたら、いるのかもしれない。
会える関係で、会える距離にいたらいいのだけれど。

最近、自分大人になったなあと、思います。
なぜかというと、人に優しくできるようになったから。
きつい言い方しかできない人とか、高圧的な言い方ばかりする人とか、仕事をしているといろんな人がいて。
棘が飛んできたり、ぶつけられたりしても、倒れないように、傷つかないように、落ち込まないように。自分が綿あめになったように、ふわふわと。温かい火の周りを蜃気楼が優しく覆うように、とげとげしないで、優しい気持ちをもっておく。というのが最近です。
やっぱり、ひとは傷つかないと、優しくなれないのかもしれないです。
わたしはそんなふうに思ってしまいます。とても悲しいことだと、思います。

きっと今なら、あのときよりも、優しくできると思います。


お誕生日の日に、2年ぶりに連絡をしました。
ありがとう、ごめんね
と返事が来ました。
一番、言われたくなかった。
ごめんねなんて一番言ってほしくない言葉です。わたしの涙を今ここで、拭いてくれることもできないのに。そばにいれくれることもできないのに。そのひとはまた、私を泣かせているのです。

最近読んだ本に、こんなことが書いてありました。
運命は勇気あるものに味方をする

別れたばかりのころ、どうすることもできなくて、初めて占いに行きました。復縁できますか?と、聞きました。
できるともできないとも、言われなかった。
「何かあるとしたら、2年後です。2、という数字が、でているんです。…、待てますか?」と、言われました。
この占いが当たっているのか、あるいは、その占いの通りに、私が意図的に行動しているのか、わからないけれど。

運命がすぐに味方をしてくれるのか、ずっとずっと、時間がかかるのか、
それが自分の思った味方なのか、わからないけれど。

あのときの愛を、そこにおいてこようと思います。」


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