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フランスの家族手帳*.・

パリの蚤の市で紙ものばかりを売っているお年を召したマダムから買い付けしました

初めてのフランスでの蚤の市

何も知らず、何も考えず、ただ自分の心惹かれるものを手にとっていたので、これが家族手帳なのだということは後で自分が結婚してから知りました

中には夫の名前、妻の名前、それぞれの職業、出生地などが記入されています

日本でいう戸籍のようなもので子供ができたら、子供の名前も記入されます

職業が書かれているのはおもしろいですね

発行されたのは1915年頃のようです

インク文字やスタンプの時代を感じさせる古びた雰囲気が素敵です

売っていたマダムは陽気で可愛らしいマダムでした
お釣りをくれるとき、コインの裏を見せてこれは昔の大統領なんだよ、とても人気な人なんだよ、普通のとは違うんだよ、だからこれをあなたにあげるとすごくにこにこしながら言っていました
とても気さくな感じでうれしかったのを覚えています

最近になって知りましたが、それはシャルルドゴールという有名な大統領で記念硬貨だったようです
何も知らなかった私は、パリのどこかでその珍しい硬貨を普通に使ってしまいました…

今思えば、マダムの思い出とともに取っておけば良かったのになぁと少しばかり心が痛みます

でも、人との出会いや思い出は永遠に残りますね

これも蚤の市の楽しみの1つだなと思います


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