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学生生活のこと

これはセルフカウンセリングである。
──と、突然ながら宣言しておく。

私は破綻しかけた家庭環境で育った経歴があり、色々なコンプレックスを潜在的に持っている。
普段は水底に沈み、穏やかな水面を湛えていても、ふとした瞬間にざばりと姿を表す感情と対面する。

私は私のことを少なからず好きだし、褒めてあげたいと思う。
それは人に話しても、相手の負担になるだけだと自覚している。だからここで王様の耳はロバの耳と叫びたいのだ。

さて。

私の家庭は困窮していた。理由は別の記事で詳しく語っているが、主に父のせいだった。
中学の終わりに、高校進学による進路選択が差し迫った。
私なりに考えた結果、間違いなく進学するためには指定校推薦しかないと思った。

勉強は嫌いでなかったので成績はある程度担保されている。
高校、大学と指定校推薦ですんなり進学できた。
まずこれが自分を褒めたい一点。
だから、受験勉強はしていないしテストを受けていない。
日頃の授業を怠らず、期別テストでも良い成績を取り、校則違反をせず(する必要性が感じられなかったからしなかった)、よい内申をとれたおかげだった。

もう一点は、滑り止めを受けなかったこと。
滑り止めを受ければそれだけで受験料がかかる。
親は到底払ってくれそうになかった。
一般受験もしない。落ちたらそれまで。
本当に危ない綱渡りだったが、当時の私はかなり自信があった。数学以外は学校内でかなり上位にいたはずだったからである。逆に言えば数学はケツから数えた方が早かった。

最後の一つは、すべての進学に関する手続きや見学、説明会を一人で行なったこと。
親は何もしてくれない。途中からは伝えることも諦めて自分ですべてやる覚悟を決めて敢行した。

その結果、どれだけ上のように頑張って進学しても学費を払ってもらえず退学になる無念さや、人に頼ることができなくなりなんでも一人でやりきろうとして疲労する気質を抱えてしまった。
パワプロで言うバッドステータスみたいな。

それでも私は私を褒めてあげたい。
自慢に思っている。
これは私に贈る、セルフカウンセリングなのである。

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