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大事に思っている外国語の曲たち

前のポストでは、日本語詞の大切な曲を紹介した。
そこでもちょこっと書いたけど外国語の曲にも、大事に思っている曲たちはたくさんある。
今回はそれを、僕の音楽原体験も掘り起こしつつ、いくつか記してみようと思う。

とはいえ、僕は、恥ずかしながら英語ができるわけでも、韓国語ができるわけでも、はたまた他の言語ができるわけでもない。
だから正直、大まかなテーマが伝わってきても、多くを理解できていない。
それでも外国語の歌が好きなのは、歌詞におく比重が少ないから。詳しくは前のポストで。
だから今からあげる曲たちは、サウンドと声、それからメロディに乗る言葉の語感。
そんな要素で選ばれたものだというのを理解してほしい。
中には、別れた恋人にやり直したいと懇願するような曲も混ざっているし、先にあげた日本語曲とは違って、自分の人生を左右するような哲学的な選び方はしていない。
あと念のためだけど、今回はKPopについてはちょっと避けているけど、アイドルではなく、純粋にロックにカテゴライズしたいものもあるので、韓国語の曲も含まれます。悪しからず。

1 Virtual Insanity / Jamiroquai

これが多分僕の音楽原体験の一つだと思う。車で出かけたとき、ラジオから聞こえてきたこの曲が今でも耳に鮮明に残っている。
のちに、カップヌードルのCMで「ほかの~じゃ いや~よ~」って歌ってたのも懐かしいなー。
今年の初め頃かなんかに、BANDAIからJamiroquaiジェイ・ケイのフィギュアが出たらしい。姉に聞いてたまげたけどちょっとほしい。

2 Make It Happen / Mariah Carey

R&BというかSoulというか、まあマライアは圧倒的にポップスの人ではあるんだけど、こんなにすごい人がいるんだ、っていうのが刻み込まれている。
なぜあえてこのMtv Unpluggedを選んだかってのは聞いてもらえればわかると思う。CD化するにあたって補正とかはしてるだろうが、パワフルなのと歌がうまいのは間違いない。
技術としてはきっとEmotionsとかのほうがわかりやすいのかもしれないけど、この曲がどうしても好きなんだよなあ。

3 Stevie Wonder / I Just Called To Say I Love You

中学生の時かなあ。音楽好きの叔父に頼んでいいCDを提供してもらった一枚だったと思う。こういうわかりやすい曲は普遍的にいいよね。
きっともっとおじさんになっても、おじいさんになったとしても、聞くたびに染み入ると思う。

4 Justin Timberlake / Take Away Your Love

Backstreet Boysから’N Syncを知り、その後Justinのソロを知り、ずっと好き。
1stはまだ'N Sync時代の名残もありつつ、若くてかっこよいポップスターって感じ。
この曲、日本盤のボーナストラックとして入っていたけど、サブスク解禁してないし、公式のリリースもほとんどないんだね。もしかして本国のファンも知らない人が多かったりするのか?謎。めちゃめちゃ好きなんだけど。

5 Justin Timberlake / (Another Song) All Over Again

Justin Timberlakeの声は、ダンスミュージックよりもこういう語りかけるような曲に合うと思っている。収録のアルバムはほぼトラックメインで、Timberlandプロデュース色が強いんだけど、この曲が最後に収録されていることでとてもまろやかな仕上がりになっていたと思う。
このアルバムのあと、次作20/20Experienceのリリースまで7年待ったので、好きなミュージシャンが頻繁にアルバムリリースしなくても平気になった。
そういえば、海外ミュージシャンのアルバムを、リリース時にタイムリーに手に取ったのはこれが初だった気がする。
多分JamiroquaiのDynamiteとかもリリースは知っていたのかな?でも当時は好きにCDを買えるわけじゃなかったから、多分J-Waveとかで必死に聞いていた気がする。夜はNack5でおに魂聞いてた。

6 Won’t Go Home Without You / Maroon 5

リリース当時仲の良かった人から勧められたMaroon5。さわやかなサウンドだけど、”君と一緒じゃなけりゃ家に帰れないよ”なんて、すごいねちっこいよね。
でもなんか当時も今も、変わらぬ懐かしさで優しい曲。
大学生になってニューヨークに行ったときに、イースト川で船に乗ったらたまたま流れていた。あの景色とこの曲、セットで忘れられない。
Maroon5は、英語でも割と歌詞の意味が入ってくる気がする。

7 If I Ain’t Got You / Alicia Keys

これはMaroon5のカバーバージョンを聞いて知った曲。
Alicia Keysに関しては、むしろこのアルバムしか知らないくらい初心者なんだけど、これも普遍的な歌なんじゃないでしょうか。
知人がAlicia Keysのドームライブに行って「人生が変わった」って言っていたのを聞いて、「すごいなあ、人の心を動かす歌をうたう人なんだな」っていう印象。

8 Blue Skies / Jamiroquai

卒業旅行で、ハワイのダイヤモンドヘッドに行ったとき、水平線から朝日が昇ってくるのを見た。その時、ふとこの曲のことを思い出した記憶がある。
友人といたのでもちろんその場では聞けなかったけど、帰りの飛行機で、その時の写真を見ながら聞いたら、泣けたんだよね。
後で和訳を見たら ”それが俺の進む道 だってそこには青い空以外に何もないから” ってフレーズがあって、ああ、涙が出たのはそういう理由かあって納得した。

9 Obvious Bicycle / Vampire Weekend

siraphTVに行ったときに、照井さんが紹介していた。照井さんは、「とにかくメロディアスで、Vampireなどと不穏なワードが入ったバンド名だけど、素晴らしいアルバムだ」と話していた。
帰って聞いてみたらとてつもなくよかった。これが自分の求めてた音楽だ、って強く思った。ロックかつポピュラーでメロディアスで、でもポスト的で。
このころから、自分は優しい音楽が好きなんだな、って自覚し始めた。
これと同じくらいの時期かなあ。たまたまあるバンドと出会い、The BeatlesやJazzやスタンダードに触れ、VWもまたそうしたミュージシャンから強く影響を受けていることを知り、より音楽の趣味が広がったんだよね。

10 In My Life / The Beatles

もちろん以前からビートルズは身近だったし聞いたことがあったけど、大切に思わせてくれたのは一人の男の存在があったから。
路上や、六本木アビーロード、そして臭くてきたねえライブハウスで向後さんのギターと歌を聞けたこと、本当に人生の宝物だ。
人生は変わり続けるものだけど、この曲に対する愛は変わらないと思うな。
向後さんの話になっちゃったけど、The Beatlesがとても好きです。
本当はNowhere Manとか、Norwegian Woodとか、In spite of All The Dangerとか好きな曲もっと挙げたい。きりないから厳選。

11 Flower Moon feat. Steve Lacy / Vampire Weekend

この曲が収録されているFather of the Brideというアルバム、自分が人生で好きなアルバムを10枚挙げるとしたらそのうちの一つに入る。
エズラは常に平和と自由を訴える人だけど、そのやり口が巧みな気がする。
英語ができるわけじゃないからあまり大それたことは言えないけど、
優しいメロディにのせられたちょっと不思議な言葉たちが、実は彼の ”活動” だと思うとすごいなって。
けどこのくらいの時期にエズラが作ってたカートゥーン、CLAMPオマージュがあったとかなんとかですごい笑ったのも覚えてる。そこつながるんかー
VWの新しいアルバム Only God Was Above Usもとてもよかった。1st 2ndの雰囲気が戻ってきた気がする。

もうこの辺まで来ると ”今” の自分の選曲だな。

12 Wi ing Wi ing (위잉위잉)/ HYUKOH

これはK Popではない。韓国では、Kpopを文化として海外輸出することを政治を上げてしているから、アイドル以外の音楽が手元に届くことってあんまりないけれど、やっぱどの国にも素敵なバンドってのはいるもんだ。
僕は自他ともに認めるほどポジティブに物事を考えるけど、思考とは別で、誰しも抱えてるものや鬱屈とした気持ちはある。
自分のことを深く考えることも、もっと壮大に人間とは、って考えることもある。そういう時にHYUKOHの音楽は寄り添ってくれる。
”いっそ生きないほうがよかった” そう思うときって、誰にでもあるよね。

13 Comes and Goes (와리가리) / HYUKOH

Wi ing Wi ing と同じく、これもまたしかり。
あまり人には言わないし、誰かといるときにはそういう気持ちにならないけど、ふと一人で考え事してると、今の幸せがどのくらい続くんだろうって思う時がある。
続くように、祈り、僕にできることをただするだけなのだけど。
ライブで、オ・ヒョクがかき鳴らしたギター、ただただかっこよかった。怒りでも、喜びでもない、なんというか、無常の音楽だな、と思った。
韓国のSuchmosという紹介からHYUKOHに興味を持ったけど、まったく別の観点で作ってる音楽だと思う。

14 Bad Life feat.Kali Uchis / Omar Apollo

Petrolzのライブの客入れ時のBGMでかかっていた。いや、実際にはこの曲だったかどうかは定かではないのだけど。
メンバーが選んでのことなのかはわからないけど、ペトの雰囲気がすきだったらこういう、メロウな音楽好きだよね。
オマーはいつかフジロックに来ると信じていたので、今年それが実現して本当にうれしい。生きてるといいことあるなあ。

15 Evergreen (You Didn't Deserve Me At All) / Omar Apollo

最近気に入って聞いている英語の曲は、とてもポエミーで文学的な作品が多くて、これもその一つ。
もう猪突猛進、ただ愛や友情、元気を歌う曲は、多分アイドルで事足りているのだと思う。反動のように耳に取り込むのは暗い歌ばかり。
それでもそれが元気や癒しを与えてくれる。
オマーは新曲のSpiteもよかった。

おわりに

15曲も挙げてしまった。ただ好きな曲を羅列するだけだけど、どうしてもその曲に対する思いや思い出を語りたくなってしまうのは、性分。
どれもいい曲だから聞いてもらえたらうれしい。
ここには書かなかったけど、時系列を意識するのであれば、Justin Timberlakeに流れるきっかけだったBackstreet Boysからも1曲挙げようかなと思った。でもどう考えても浮いちゃうのでやめた。
ちなみにI WANT IT THAT WAYでもAs Long As You Love Meでもなく『Get Down』。これはどう考えてもトンチキだなと思ったので記載しなかったよ。

もしよければ、僕の友人も自分が大切にしている歌はなんなのか、どうして大切なのかを教えてほしいなあ。
人がどんなものが好きで、どんなものを糧に生きているのか、それってとても興味深い。

次は何をアウトプットしようかな。ハロ曲15選かな。いつになるかわからんけど。

ここまで読んでくれた人。変な人たち、サンキュー。

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