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【ちょっと人生に疲れたら...】anyakoと読もう!大人の絵本かん/003/わたし しんじてるの

イベントや出会いも多い夏、楽しんでますか?
低血圧で暑さに弱い私はグッタリ(笑)
涼しい木陰か室内で静かに本読んでる時間が
一番ココロ落ち着く...えっ友達、居るのかって!?

う〜ん、いるともいないとも(笑)
皆さまは...この人は信じられる、という人いますか?
また...誰かを裏切ってしまったこと、ありますか?

今日は、大人に刺さる恐竜シリーズ、
宮西達也さんのこの絵本をご紹介いたします。

【003】わたし しんじてるの【テーマ•信頼、愛】

作•絵/宮西達也

喰うか、喰われるか。
弱肉強食の恐竜の世界。

その中でも強くて皆から恐れられているティラノサウルスが、
リケラというトリケラトプスの女の子と出会います。

リケラは洞穴に閉じ込められてしまった両親を助けるため
ティラノサウルスのおじさんに
自分の命と引き換えに岩をどけてくれるよう頼むのですが...
純粋に相手を疑うことを知らないリケラ
しめしめと思うティラノサウルスは...

当然、動物の世界にこんな話は存在しないでしょう。
ただ自分が生きて行くために生き物は他の生物を食べ、
家族でも親子でもない存在を信じたり助けたり、ということはしません。
(夫婦、親子で食べあう生物さえ...)
呑気に敵に腹を見せていたらあっという間に食べられて
ジ•エンドですもの。

ですが人類は他人を信じるように進化しました。
生後すぐに生きていけない子供を育てるため、
「愛情」が生まれたと言われています。
産まれたばかりの子供は人を疑うことを知らず
無条件に親に対する信頼感を持っているようにも思いますが...

大きくなるにつれ
人はどこかで「裏切られる」という経験にあって
疑うということも覚えるのでしょうか。

私自身、東京で「怖い人は沢山いるんだから」と
親に言われて育ちました(笑)
ですがちゃんと愛情も貰えたからか、基本的には人を信じて...
傷ついたことも傷つけてしまったこともあります。

そもそも人間だって生き物なのだから
他人なぞ信じることなく生きた方がリスクは少ないのかもしれません。

私自身、年と共に傷も増えてくれば、自ずとガードも固くなってきたような。
でもこの本を読んだら、やっぱり
一人で生きて行くより誰かを信じて生きたいな...
と思いました。

信じるって、人だけが持つ素敵な希望でしょうから。

もしも純粋に誰かを信じたあなたが、
裏切られ傷つけられて、
誰も信じられなくなっても...

どうかまた信じる気持ちを思い出せますように。

傷ついて磨かれた、一番弱くて強い信じる心が
誰かの心を変えるかもしれません。

この恐竜たちの物語のように...

「私は死ぬ前にたった一人で好いから、
他を信用して死にたいと思っている。
あなたはその一人になれますか。
なってくれますか。」-夏目漱石「こころ」より-

信じたいと思う誰かに出会えたなら、
それだけでもとても幸運なことのように思うのです。























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