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今年観た映画【2023】

 観た順です。

・カサンドラ・クロス(1976)
・ザ・ハリケーン(1999)
・あなたに降る夢(1994)
・ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021)
・天使の涙(1995)
・ONE PIECE STAMPEDE(2019)
・勝手にしやがれ(1960)
・アトランティスのこころ(2001)
・冬のライオン(1968)
・ゲット・バック(2012)

・ヒッチコック(2012)
・レベッカ(1940)
・トッツィー(1982)
・グリーンブック(2018)
・パラサイト 半地下の家族(2019)
・80日間世界一周(1956)
・ピエロがお前を嘲笑う(2014)
・素晴らしき哉、人生!(1946)
・クリムゾン・タイド(1995)
・マイ・フェア・レディ(1964)

・シカゴ(2002)
・荒野の七人(1960)
・続・荒野の七人(1966)
・新・荒野の七人/馬上の決闘(1969)
・荒野の七人/真昼の決闘(1972)
・パラサイト(1998)
・ラストエンペラー(1987)
・カクテル(1988)
・ニューヨークの恋人(2001)
・黒い罠(1958)

・アンノウン(2011)
・コッポラの胡蝶の夢(2007)
・クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)
・オデッサ・ファイル(1974)
・10 クローバーフィールド・レーン(2016)
・ギャング・オブ・ニューヨーク(2001)
・ツインズ(1988)
・パン屋のビリー(2014)
・デイ・アフター 首都水没(2007)
・グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020)

・シャークトパス(2010)
・フェイクシティ ある男のルール(2008)
・リトル・ダンサー(2000)
・見知らぬ乗客(1951)
・コピーキャット(1995)
・クワイエット・プレイス(2018)
・ザ・フライ(1986)
・大人は判ってくれない(1959)
・コードネーム:プリンス(2014)
・遠い空の向こうに(1999)

・セントラル・ステーション(1998)
・突破口!(1973)
・コールドマウンテン(2003)
・グレン・ミラー物語(1954)
・ピアノ・レッスン(1993)
・ウインド・リバー(2017)
・恋におちたシェイクスピア(1998)
・主人公は僕だった(2006)
・バーディ(1984)
・エンド・オブ・ウォッチ(2012)

・アメリカン・ギャングスター(2007)
・十戒(1956)
・ザ・ドライバー(1978)
・アクト・オブ・バイオレンス(2018)
・イージー・ライダー(1969)
・イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)
・グランド・ブダペスト・ホテル(2014)
・老人と海(1958)
・サバイバー(2015)
・蒲田行進曲(1982)

・フライト・ゲーム(2014)
・沈黙 -サイレンス-(2015)
・ザ・ファイター(2010)
・ウエスト・サイド物語(1961)
・史上最大の作戦(1962)
・ドクトル・ジバゴ(1965)
・ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)
・デイズ・オブ・サンダー(1990)

平均:1991.461538年

年代別データ
【1940s】2本
【1950s】7本
【1960s】10本
【1970s】5本
【1980s】7本
【1990s】12本
【2000s】12本
【2010s】21本
【2020s】2本

合計:78本


Pick up

冬のライオン(1968)

 アンソニー・ホプキンスの映画デビュー作ということで観始めたら、オープニングの字幕でピーター・オトゥールキャサリン・ヘプバーンとスーパースターが並んでいて焦る。そしてティモシー・ダルトンの映画デビュー作でもある。
 中世のイングランドのことなんて知らないし、理解出来なさそうと構えていた。でも全然そんな心配は無用だった。会話劇が面白い。映画デビュー作のアンソニー・ホプキンスの堂々たる演技もすばらしい。

パラサイト(1998)

 寄生型のエイリアンと戦うアメリカの学園ホラー。ジョーダナ・ブリュースターがかわいすぎる。
『ターミネーター2』で有名なロバート・パトリックや『ロード・オブ・ザ・リング』で有名になる前のイライジャ・ウッドも出ている。

リトル・ダンサー(2000)

 こういうイギリスの社会派映画が好きなんだ。
 男のくせにバレエなんかするなという価値観の父親、女装に目覚める親友、ストライキしている炭鉱労働者などが描かれていて良い。
 炭鉱の町で生まれ育ってそこで一生を過ごすはずだったのに、ロンドンに行ってダンサーとして成功したいという可能性をちらつかせる。でももちろんお金がないという現実があって、そういう階級社会を描くのがイギリスの映画っぽくてよかった。『私は、ダニエル・ブレイク』が好きな人はこの映画好きだと思うし、逆もまた然り。
 もしこれがアメリカの映画だったら、夢を追うために家出して10年後とかに主人公なり親なりが事故か何かにあって再会して、俺が悪かった、みたいなセリフを吐くんだと思う。

セントラル・ステーション(1998)

 ブラジルのロードムービー。なんだよブラジルのロードムービーて。でも観てほしい。まじで名作だから。はじめはお互いに心を開いていなかったのに、旅を続けるうちに仲良くなっていくタイプのロードムービー(『ペーパームーン』とか。他には知らん)が好きな人は観てね。

グレン・ミラー物語(1954)

 ジェームズ・スチュワートが出ている。そしてルイ・アームストロングが本人役で出ている。グレン・ミラーの伝記的映画。地味なタイトルだし古臭いしと思ってずっと観ていなかった。10年前に録画していたものをようやく観た。こんな名作だと知らなかった。

十戒(1958)

 200分超えの映画なのに面白すぎる。
 チャールトン・ヘストンは『ベン・ハー』でもそうだったけどまた奴隷をやっていた。スタジオで撮っているシーンもあるけど、外で撮っているシーンはセットを作ったのかな。実際にエジプトで撮ったシーンもあるのかな。エキストラの数もすごいし、巨大なセットもびびる。背景が合成のシーンも多々あるけどそれはそれで味があっていい。セリフも芝居じみているけど、自然な演技が求められる映画じゃないからそれでいい。海が割れるシーンとか、現代人からするとお粗末なシーンもあるけど、50年代の映画ということを考えると充分すごい。そして壮大な音楽も映画の迫力にマッチしていてよい。ユル・ブリンナーの鋭い眼光もよい。

沈黙 -サイレンス-(2015)

 さすがマーティン・スコセッシ。完成度が高すぎる! 日系の役者を起用した怪しい日本語を喋る映画じゃなくてよかった。ていうかいずれにせよ、日本語で喋るシーンにも字幕つけてほしいとあらゆる映画に思う。主演はアメイジング・スパイダーマン(3作目待ってます)だった。そしてリーアム・ニーソンはこういう主人公の師匠、みたいな準主役が似合うよね。スターウォーズとかバットマンビギンズも主役じゃないけど大事な役だった。
 踏み絵で信仰心を調べるというのは個人的にはよくわからない。ただの板であって、心のなかで信仰があれば揺るがないのではと思ってしまう。そういうことがこの映画の主題かもしれないけれど。ジーザス的にもただの板だから踏んでいいと言いそう。
 本場のカトリックの人たちはどの程度、日本のアンチキリシタンの歴史を知っているのだろうか。コレガワカラナイ。
 主人公たちはポルトガル人でポルトガル語を喋っているという設定のはずだけど、映画のお約束として英語を喋っているのが奇妙だった。この時代の日本人がそんなに英語喋れるのか? と思って観ていたら、ポルトガル語がどうとか言っていてやっぱりポルトガル人なんだなと気づいた。しかたないとはいえ混乱が生じる。

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)

 やたら長いし、南北戦争の冗長な映画でしょと思って観ていなかった。そんなことは全然なく名作だった。
 インディアンとの交流を描く心温まるアンチアメリカンな映画だった。
 狼と踊るというタイトルはなにかの比喩だと勝手に想像していたけれど、そんなことはなく、狼と踊っていた。そして主人公は「狼と踊る男」とインディアンに呼ばれる。狼がかわいかった。助演男優賞をあげたい(オスかどうかは知らん)。バッファローの大群が出てくるシーンはいったいどうやって撮影したんだろう。
 あと、映像が全体的にきれいだった。上半分が空で、真ん中辺りに地平線があって手前に大平原が広がっている。そのなかをぽつんと主人公が馬に乗って移動している。そんなシーンが印象的だ。引きで撮っている画が美しい。

総評

 昔は毎年100本観ていたのに最近はあまり観れていない。ここ数年は50~80本ぐらいしか観ていない。今年も結局そんなに観なかった。来年はもっと観たい。録画している映画が300~400本はあるので、それを半分ぐらいにはしたいものである。そして映画館にも行け。今年は『マイ・フェア・レディ』を午前10時の映画祭で観ただけだ。名作は何度観ても名作だった。来年は『リバー・ランズ・スルー・イット』をやる予定だからそれは観に行きたい。名作は何度観ても名作だから。
 40年代から各年代ごとに観ていたのに驚いた。観ていない年代の映画があってもおかしくないのに。来年は30年代の映画を久しぶりに観たいな。

ひとこと

 映画1000本以上観ておいてあれだけど、まだ小津もチャップリンも観たことないのでそろそろ観ようかな。アベンジャーズのシリーズもよくわからないけど順番に観ようかな。あと、シリーズの途中までしか観ていないものとかも観たい。
 今年観た映画で一番オススメの映画は十戒です。冬休み(そんなものがあるのなら)ヒマな人は観るがいいさ。

 そんな2023年だった!

 終

もっと本が読みたい。