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【覚書】悪魔のひとりランチ


日本で働いていたころ、ひとりランチが大好きだった。

大抵は、上司や仕事仲間から誘われて一緒に、ということがやはり多かったが、自分のペースで好きな食事を楽しめるので、働いている時はひとりでランチに行くのが好きだった。

ランチをしながら、いろんなことができるのもお得な気持ちだった。

仕事の詳細もチェックをして、机とは違った集中ができたり。

当時のデートのスケジュールの調整をしたり、目標設定を確認したり。

時には、転職活動時の連絡やエージェントとの相談などに充てていたり。


あの頃、好きだった場所


会社に勤務中は、基本は12時から1時までの一時間以内。

いろいろずれ込んでしまう時は13時から14時。

ゆとりをもって、かつ、おいしく。食後もちょっとのんびりできて楽しい場所。

私の行きつけは、会社から徒歩で5分圏内のお店が主だった。

ひとりで行くときは、ビビンバがおいしかった韓国料理屋さんか、日替わり定食がイチオシの落ち着けた和食の定食屋さん、タイのグリーンカレーがおいしいアジアンカフェの三択だった。

その三軒はすごく気に入った場所だったけれど、親しい同僚も彼氏候補も連れて行ったことがなかった。

私にとっては、大事な聖域だったので、誰にも教えなかった。

「いつも一人でどこで食べてるんですか?」と聞かれたときには、時々行くほかの場所(ダミー?)を教えるほど、徹底していた。(笑)


…実は、春に行ってみた


実は前回の帰国の時に、懐かしくてその三軒を訪ねてみた。

悲しいことに、和食の定食屋さんとアジアンカフェが既に閉まっていた。

唯一あった韓国料理屋も、コロナの影響か長期間閉まっているような様子だったので、結局あの頃のランチは何一つ体験できず。

ちょっと寂しくもあり、でももう約20年前のことだしなあ…というあきらめもあり。


でも食べたい。。。


特にアジアンカフェは、仕事がちょっと一息付けた時やいい成果が上がった時など、ご褒美的に行っていたので、今でもなぜかちょっとタイカレーは「うれしい時」に食べたくなる。

実は夫はタイカレーが苦手なため、今では夫が不在の時の常食になった。

あの時私の好きだった、あの店のタイカレーを思い出しながら何度も作っているが、特に、全部こちらの食材で作りながらあの味に近づくのは結構大変だった。

そして、最近やっと「あ、あの味のような気がする?」というものが作れるようになった。

でも、すっかり自分の好みが強く出て、もしかしたらオリジナルから既に遠のいてしまったのかもしれない。

既に、実は苦手なナンプラーや、面倒臭いチキンなどを外した時点で、立派な別物だ。(苦笑)

私好みの、ナスのグリーンカレー  

■ざっくりとした材料■ 
小さなお鍋にはいる程度の分量で、
なす・ショウガ・ニンニク・青唐辛子(チリ)・ネギ(サラダ玉ねぎの葉っぱ)・マッシュルーム・アンティチョーク(下茹で済)・三色のパプリカ・ココナツミルク(または豆乳)・醤油(ここではキッコーマン一択)大スプーン3杯・キビ砂糖少々・グリーンカレーペースト大スプーン1杯・ココナツオイル(またはオリーブオイル)少々・あればパクチーやパセリ
★野菜の分量はいつも気分。ここから抜いても好きなものを足してもOK。

ざっくりとした作り方
ジャスミンライスを適量(今回の写真のは0.5合)炊きながら、以下。
1.なすを一口大に切って、塩水に15分程度漬けておく。(アクを出す。)
2.ココナツオイルで、にんにくのみじん切りをきつね色の「手前」のベージュになるぐらいまで炒める。
3.細切りのネギとショウガ、輪切りの青唐辛子、下茹で済みのアンティチョーク、適当に切ったマッシュルームとパプリカ、水を絞ったなすを順に加えて、全体に油を纏わせるように炒める。
4.ココナツミルク(無ければ豆乳)を入れて、中火で煮る。
5.  具材に火が通ったようなら、グリーンカレーペーストと醤油、キビ砂糖少量を投入。よく混ぜて馴染ませてから、ご飯をよそって、あればパクチーを添えて盛り付けて出来上がり。

という事で、今日もこのグリーンカレーを作っていた。

我ながら、本当に美味い。

うっかり小さな鍋全部食べてしまったりして本当に危険だ。(だから怖くて、いつも最小のミルクパンで作っている。)


なぜなら今、夫は学生時代の友人たちと「男同士での小旅行」に一週間ほど出かけている。

なので、私は今絶賛「カレー祭り」中だ。

次は、チキンバターカレーを夢見ている。

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