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10月の日本滞在の予定

来月はまるまる一カ月、日本滞在なので何かご縁があればと願い、表に出している予定を記しておきます・・・と書きながら、最初の1日目は、実は表に出していないけど、ちょっと意外なことから始めるので、言っておきます。世界のポチョムキン村(モックアップタウン)を撮り歩いてきたオーストリア人の写真家が、次は日本の高齢化社会を背景にした孤独死を写真に収めたいというので、彼のために下準備を7月からボランティアでやってきました。受け入れ準備が整ったので、彼が初来日して最初の打合せです。実際の撮影も行える予定ですが、これから数年、彼はこのために日本に頻繁に出かけることになりそうです。

6日から12日までは、ミラノ工科大学ビジネススクール主宰で、10数人のイタリア人(エンジニアが主体)を引き連れて日本の製造業からサービス業まで、いろいろな企業を訪問します。名古屋・浜松・掛川・東京と動きます。主に製品開発プロセスをテーマにしており、今年は3回目になるので、各企業で議論するテーマも焦点が絞られてきており、かなり面白くなってきました。双方向で有益な議論が展開できそうです。下記はツアーリーダーのモニカ・ロッシさんが昨年書いた文章です。

16日は早稲田大学・日本橋キャンパスで「意味を探索するイノベーションとは?」というテーマでの講演です。アート&ロジックの増村岳史さんとの共演です。この2年間、2人で相当な回数、草の根的な講演をやってきましたが、ロジックの相対化や意味の重視は、それなりの理解が得られてきたと思います。だが、それでもまだまだです。「で、前例は?」「ロジックに穴があるからダメ」「問題解決がすべての源泉」という言い草が主流なのは変わりません。これからも、どんどんと突っ込んでいきます。

20日は大阪ばらきの立命館大学キャンパスで、ソーシャルイノベーションをテーマにしたシンポジウムが開催されます。ぼくは、オーガナイズ側の人間ですが、ニューヨークのペプシコ本社CDOのマウロ・ポルチーニさん、サービスデザインでも第一人者のエレナ・パチェンティさん、元国境なき医師団の国際部門のトップだったウンニ・カウナカラさん、石巻工房の芦沢啓治さん、それぞれに講演してもらいます。そしてパネルディスカッションはリトアニアのカウナス工科大学のルータ・ヴァルサイティにモデレータをやってもらいます。

そして21日から23日が大阪・中之島の会議場を使った国際デザイン学会です。カウナス工科大学とミラノ工科大学が2017年にカウナスで開催し、今回は2回目です。ぼくはジェネラル・チェアの1人ですから雑用も多いと思いますが、なるべく多くの発表を聞こうと考えています。それぞれのテーマで議論する場はあるでしょうが、これほど多角的にデザインを論議する場もあまりないと思われます。だから、米国シリコンバレーの某企業のデザイナーたちも大挙してやってきてくれるようです。

これが終わってから京都で一仕事をして、25日は六本木のデザインハブでXデザイン学校の公開講座に登壇します。表題は「文化とコンテクストとデザインを考える」です。カウナス工科大のルータ、武蔵野美大の山崎和彦さん、静岡大の本條晴一郎さんらと一緒です。文化とコンテクストは、ぼくも10数年間取り組んできたテーマなので、楽しみです。

これら以外は残念ながら非公開や社内のトークセッションになります。

さて、準備にとりかかります。


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