3.11〜日記(雨で不調、夜のパスタ屋、不安と今)

3.11(月)
 13年前の今日、帰宅したらテレビで信じがたい光景の連続が流れていたことを、鮮明に覚えている。当時学生だった。テレビの前で、ただ、それを見つめることしか出来なかった。時が流れ、自分も社会も大きく変わった。あの時、テレビで見た光景の場所は、今どうなっているのだろう。場所も時間も遠いけれど、あの時から今は繋がっている。

3.12(火)
 昨日からの雨が止んで昼から晴れると思って、洗濯機を回した。なぜだか眠気が酷くて30分ほど眠り目を覚ますと、雨が降っている。何もかもやる気が出ない。別に今考えなくていい仕事の事が、なぜか頭から離れない。小さな事が異様に気になるのは、調子が良くないサインだ。今日の私は調子が悪い。そう認めることで、少し気が楽になる。自分の事を、調子が悪い人として丁重に扱えるから。

3.15(金)
 今日は夜にジョリーパスタに行くぞと、数日前から夫と約束していた。昨日も寝る前に、ホームページでメニューを眺めながら、どれを食べようかとわくわくしながら眠った。
 仕事終わり、いつもと違う駅で降りてジョリーパスタへ。悩んだ末に、トマトソースのパスタを食べる。隣で、日本語の達者な外国の方が、日本人と話している。あの人に、日本のパスタ屋はどう映っているのだろうか、ちょっと気になる。

3.17(日)
 気を抜くと小さな不安が湧いてくるのは、いつものことだ。自分が今何を考えているのだろうと、自覚的になった瞬間、不安を忘れていることを思い出す。
 とはいえ、不安や怖さが思い浮かんだとしても、その多くは過ぎたことや、まだ起きてもいない空想だ。目の前にない事実が、今この瞬間の私を脅かすことはできない。ふわふわの布団で眠り、早起きしてコメダ珈琲でおいしいモーニングを食べ、部屋の模様替えをしてすっきりしたことこそが、今日の私だ。今目の前のことを信じる、という事が、以前はもっと自然にできていたように思うのだけれど。

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