2.26〜日記

2.26(月)
満月の日は過ぎたけれど、月明かりがとても眩しい夜。ベッドに寝転ぶと、ちょうど高い場所に月が見える。普段は寝付いた後に気が付けば朝だけれど、珍しく1時間後に目が覚める。私が少し寝ている間に、月はさっきよりもっと眩しくなっていた。隣で寝るぬいぐるみたちが光る。光に包まれ、安心した気持ちでまた眠る。

2.27(火)
なんだか憂鬱な帰り道。美しさや穏やかさが分からなくなる瞬間がある、ということをぼんやり考える。こういう時は、言葉を聞きたくなくなる。いつもより空いた電車に揺られ、レイハラカミを聴きながら帰る。言葉のない、感情も名付けられない、大切で失いたくない感覚たち。それを自分の中に留めておくには、忘れないには、人と共有するには、どうすればいいか。言葉にしたいけれど、言葉にすると、余計なものに侵食されそうになる。心の動きはいとも簡単に無いことにされてしまう、と思う。


2.29(木)
うるう日。今日はしっかり雨が降る。わりかし予定の多い日を無事予定通りこなせると、自分のことを認められる。安心する、という方が近いかもしれない。そう思えた日は調子が良く気分がいい。でもこの感覚は、悲しいことに長持ちしない。すぐに消えて行ってしまう。そしてまた、先のことを考えて、何もできない気がして不安になる。毎日がその繰り返しだ。たまには、過去に乗り超えてきた道のりを振り返れよ、と自分に言いたくなる。

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