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ご近所付き合いのある暮らし:コーポラティブハウス

コーポラティブハウスってご存じですか?
知らないですよね(-_-;)
知ってる方は建築関係の方です。多分。

私が住んでいるのはコーポラティブハウスです。
今日は、「コーポラティブハウスならではの暮らし」について書いてみたいと思います。


コーポラティブハウスとは


入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅のことである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9#%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9_[%E8%A6%81%E6%A4%9C%E8%A8%BC_%E2%80%93_%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88]

何だか難しそうですよね?
簡単に言うと、分譲マンションを「自分たちで作る」イメージです。

とはいえ、住む人は素人で、一から自分たちで考えるのは無理。
なので、コーディネート会社があり、
全体計画や一住戸の価格などはおおよそ決まっています。
分譲マンションを買うのと、基本的には同じ流れです。

前々職が、コーポラティブハウスのコーディネート会社だったのですが、
在職中に自分でも買ったのでした。

コーポラティブハウスって、もっと世の中に増えると思っていたんですが。
今も本当にニッチな世界です。

最大のメリットは、自分の住戸内は、間取りや仕様、窓の位置も含めて自由設計ができること。

労力を掛けてでも、自分の思うような「マンション」に住みたい!
というニッチなニーズ
全く自由に一から建てたいなら、戸建ての注文住宅を建てますからね。

また、あまり大規模なものは向かず小規模です。
マンションだと大して戸数が取れない、戸建てにするには敷地の割り方が難しいという、
これまたニッチな土地に建つことが多いです。
そんなもろもろの条件から、建っている場所は、東京の郊外の住宅地が多いです。

外観も個性的なものが多いです。

これ、私の様な二人家族にはとても良いんです。
二人で戸建てはあり得ない。
分譲マンションは4人家族を基本に考えられているので、
広さ、間取り、値段共に合わない。
2人には2人のちょうど良い間取りがあるけれど、
2人住まい用の分譲マンションってまず無いですよね。
都心なら「dinks(ディンクス):もしかしてこれ死語?」向けのものがありますが、高いし、都心に住みたいわけじゃない。

不動産の世界って、未だに紋切り型ですよね。
もう、家族の形も色々なのにね。

我が家がそうであったように、
コーポラティブハウスに住む方は家族形態が色々です。
一人、夫婦二人などは多いです。
また、コロナ前から(自営で)自宅で仕事をしている方も多い。
料理教室や、工房や、デザイン事務所や。
出来上がった家は、みんな違います。
まさしく「家も多様性」の世界です。

今は「中古マンションを買ってフルリノベ(内装を全部やり替える)」が
一般的になりました。
コーポラティブハウスはその新築版です。
コーポラティブハウスのほうが古くからありましたが、浸透しませんでしたね。


コーポラティブハウスで出来る住民の関係性


コーポラティブハウスを舞台にしたテレビドラマがありました。
深田恭子と松山ケンイチ主演のドラマでした。
ご存じありませんよね?
ちょっと癖のある隣人同士の関わりが面白かったです。

となりの家族は青く見える(フジ 2018年1月~)

このドラマはちょっと極端でしたが、コーポラティブハウスの良さは、
住民同士が顔見知りだということです。

実際に建つまでの約2年間、みんなで集まる機会がたびたびあります。
マンション名や外装の一部や庭を決めたり
自分の住戸の間取りについて発表をし合ったり。
家が好きな人の集まりなので、気が合いやすいです。

まぁ、普通の分譲マンションではあり得ないことをするのですが。
出来上がったときには、すっかり「ご近所さん」の出来上がりです。


ご近所さんがいる暮らし


私は母子2人くらしだったので、娘には安心して暮らさせたい、
ということがありました。
助けてもらったことは、数知れず。

娘が家の鍵を忘れて学校へ行き、夕方家に入れないときは、
ご近所さんが夕飯を食べさせてくれました
バレエの発表会の練習で髪をお団子にしないといけない時に私が不在で、
ご近所さんに「髪をお団子にしてください」と言いに行ったとのことも。
東日本大震災の時も、ご近所さんの家に居させてもらいました

滅多に買えない人気のパン屋でパンが買えたからと、
お裾分けをもらったり。
田舎から食べきれない野菜が送られてきたらお裾分けをしたり。

我が家には(もう死んでしまったのだけど)犬が数年前までいて、
休みの日に、ご近所さんの子供たち(うちの娘はもう大きくなっていた)が
「ラッキーと遊びたい」と犬を迎えに来て、一緒に散歩へ行ったり。

ラッキーはちょっと迷惑そうでしたけど(笑)

そんな子供たちも今は、エレベーターで会うと、
時候の挨拶(今日はいい天気ですね)なんてするようになり、、

娘さんが結婚して家を出たと思っていたら、お孫さんが遊びに来ていたり。
定年退職をした方が新たな仕事を始めたり。

今はコロナで中止していますが、花火大会には最上階のご近所さんが
デッキを解放してくれ、みんなで飲み会をしたりしていました。
早く再開できると良いんですけどね。

何となくつながっている、とても良い関係です。

東京に住んでいると、エレベーターで人と会っても
あいさつしなかったりしますよね?

「個」の時代、そろそろこういった近隣の関係のありかた
見直すときではないでしょうか?

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