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会社を辞めようと決めた日【前編】

私は「家と暮らし」相談アドバイザーという仕事を、13年していました。
辞めてもうすぐ1年が経ちます。

子供が4歳の時に離婚。
ずっと生計を維持しなければいけなかった私が、
会社を辞める決心をしたときのことを書きたいと思います。


とにかくお客さんが来ない


会社は大きく、いろいろな業種のサービスを展開していました。
「家と暮らし」相談サービスもその一つでした。
お店は複数あり、どこもお客さんが来なくて、閑古鳥でした。

閑古鳥の店って、「目立つ」看板を足したり、
やたら店前にチラシを置いたりしませんか?
お店の「存在」に「気づけば」来てくれると思っている?

お店の「存在」はみんな知っていますよ(笑)。

私のいたお店も、その繰り返しでした。
全然関係のない「ペッパー君」を店舗の入口に置いたり、
華やかさが足りないと言って「お花」を飾ったり。
無意味なペッパー君の言葉が唐突に響く、誰もいない店。
「枯れた花をどうするか」で揉めるスタッフ。。

お客さんが来ない理由は、こうではないでしょうか?
・魅力を感じない
・そもそも必要ない
・役立つことに気付かない

細かくは差し控えますが、
私は当時、「役立つことに気付かない」を、
何とかしたいと思っていました。


君たちはそんなことしなくていいんだよ


「自分にどう役立つのか」
お客さんのイメージがつく流れを考えました。
テーマを設定し、サービスの形態も多少の作り変えが必要でした。

パワポで資料をつくりました。
ある打合せの後に、当時のA課長に提案をしました。

するとA課長。
資料にろくに目も通さず、話も半ばの段階で、
「君たち(平社員)は、こんなことを考えなくていいんだよ。」
と。

正確な言葉は憶えていません。
でも、そんな話でした。
呆気に取られたことを、よく憶えています。
「次があるから」
そそくさとその場を去ってしまったのでした。

その数週間後。
会社全体の期末のパーティーのようなものがありました。
会社の一年の決算報告と各部署のプレゼンのようなものが行われました。
私は「現場」代表の一人として呼ばれていました。

A課長はその時、私にこう言いました。
「会社ってこんな風に動いているんだよ。よく分かっといてね。」


新規事業の「社内公募」に応募する


次に私のとった行動です。

社内で「新規事業アイデア」を、
経営企画室に直接応募できる制度がありました。

・一次審査は書類選考
・二次審査はプレゼン
二次審査に通過すると、プロジェクトの「準備」に入ります。
この準備段階では、外部のスタートアップ支援会社の方もサポートに付きます。
事業内容の構築が出来たら、
・経営企画室内の部長プレゼン
・最後は社長プレゼン
「OK」が出れば事業化、という流れでした(詳細うろ覚え)。

私は二次審査を通過し、そこから一年間、プロジェクトの検討や構築をしました。

この制度は本来の仕事とは別なので、全て「業務外」でした。
事業化が決まれば、そこから部署異動をし、
業務に専念できるというものでした。
チームの打合せに行くときは、有給を取りました。
時間単位で有給を取れる制度があったので助かりました。
どうせ有給など使いきれません。
また仕事もヒマでしたから、
抜けたからといって迷惑をかけることもありませんでした。

この公募制度は、自部署ではつぶされてしまうアイデアや、
普段の業務とは関係のないアイデアを拾うという趣旨でした。

しかし私の場合は、充分に自部署で出来る内容でした。

一年あれこれやった結果は、
「自部署でやれないか、もう一回やってみて。」
でした。
差し戻されたのでした。


再度トライ


ちょうどその頃、課長と部長の異動がありました。
「君たちは、こんなことを考えなくていいんだよ。」
そういったA課長は居なくなったのでした。

新しい課長は、昇進したばかりの40代の女性でした。

課長や部長は、3~4年サイクルで変わります。
どの課長も新しく移籍して来ると、まず最初に「今の状態」に驚きます。

「営業成績」も「現場の士気」もこんなに下がった状態で、
よく今までやって来たよね。
一体どうなってんの?と。

この機を逃さず、私は今回の件を提案しました。

現状はひどいけれど、だからと言ってどうしたら良いのか。
課長も部長も、どうせアイデアはないのです。
課長や部長にとっても、「渡りに船」なはずでした。

まぁ、いろいろありましたが。。
「ん-、やってみれば?」
こんな回答でした。

さて、こうなったら一挙にスタートです。
次回に続く

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