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生きていくことをシステマティックに考える

青森の実家に帰り、もうすぐ87歳の母の病院の付き添いや、
家の片付けなどをしてきました。

そこで感じたことを書いてみたいと思います。
(実家は本当に田舎なので、当てはまらない地域も多いと思います。)


病院で


母は、実家から電車で15分ほどの町にある病院に通っています。
そこは「一応」総合病院です。

待合室は、母と同年代のひとばかりで混み合っています。

一方で小児科は「週1回」の診察しかないとのこと。
私はこの病院で「里帰り出産」をしましたが、
その「産科」も随分前になくなっています。

「あと10年したら、この人たちは居なくなる。」

すでに過疎化は大変なスピードで進行していますが、
10年後には、さらに人口は半分くらいになっていそうです。

次の世代(私たち)は、ほとんどこの町を出てしまっています。

私の小中学校の同級生で、地元に残っている人は5%もいません。
地元で出来る仕事は、役場か介護か漁業
「地元を離れるな」という方が無理なんです。


実家で暮らすということは


高齢の親の面倒をみるために、
「定年退職後」に実家へ戻ってきている人もいるようです。
私もオンラインである程度仕事ができるので、
実家で暮らすことも不可能ではありません。

しかし今回、実家生活は「2週間が限界」と思いました。
私の「QOL」が下がる(笑)

病院
美容院
ランニング会
友だちと飲みに出かける
美術館や映画館に出掛ける
街で美味しいものを見つけたり、イベントに参加したりする

仕事以外の「活動」は、やはり大事です。
地方都市だったらまだ良かったんですけどね。。

「自然を感じながら、ゆったり過ごせる」なら、
それはそれでいいのでしょうが。
そんな感じでもないんですよね(-_-;)


あとに続く自分の生活


自分のQOLはさておき、
10年くらい「親のために」ここで暮らしたらどうなるかな?

自分が60代後半くらいで親が亡くなり、実家を片づけて東京へ戻る。

その頃には、仕事をほとんどしていないとしたら。
10年間、東京での活動もしていないとしたら。

ひととの関係性も持続できていない。
活動も、それから新たに始める、、?

実家での閉塞的な暮らしに慣れてしまっている「マイナス」を考えると、
相当大変そうです。

それは、田舎の親を東京に呼び寄せても「慣れない」のと同じ。

「このままでいいか、、」
結局、ひとり青森の実家に残ることになってしまいそうです。

そしてさらに20年後、、
「娘」が何とかしてくれるでしょうか?

自分の「そのあとの20年」も考えないといけません。


じゃ、親の「高齢期どうする」?


今回の帰省で、母の老化はかなり進んでいると感じました。

雪かき、重いものを運ぶ、お風呂を洗うなど
体を使う家事が難しくなっています。
手の力が弱くなり、瓶のふたが開けられないなど。

この先、どうなるんだろう。。
「状態の変化」に誰が気づき、そのあとは?
どんなサポートやシステムがあるんだろう?

母が、役場の社会福祉課のようなところに「担当のひと」がいると言います。
話を聞くことが出来ました。

介護保険制度「外」の町独自の制度で、
受けられるサービスが3つあるとのことでした。

・デイサービス
・配食サービス
・ホームヘルプサービス

母は、すでに配食サービスは週1回利用しています。
「ホームヘルプサービス」は一回1時間、最大で週2回まで利用できるそうです。

「お願いしたいです。」
私が言うと、母が「いらない」と言いました。

何で?
「誰もそんなのやってない。」

雪かきが出来ない
電球が替えられない
かぼちゃが硬くて切れない
カキの実を取ろうとして脚立から落ちた
こたつを出したかったけど組み立てられない

年をとることは大変だ
あれもこれも「やって」と私には言うけど。

世間体?
新しいことはしたくないというバイアス?

※結果的には、「安否確認」含めてお願いしました。


自分のことなのに


「いらない」じゃないでしょ。
自分の状態を客観的にみて、「自分で」頼むのが本来ですよね?

きっと誰かが、何とかしてくれる。
そんな感覚がないでしょうか?

自分がどう過ごすかを考えていない。
自分のことなのに。

80代になると、社会的手続きが難しくなると言われます。
社会的手続きとは、契約書を読み込んで理解したり、何かを計画したりすることです。

しかし、70代までは自分の生活は自分でコントロールできるはずです。
この先さらに老化することはわかっていて、準備期間は沢山あります。

今までは、共依存的な社会風土もあったし。
意識改革の必要性も叫ばれてこなかったし。
日本は社会制度がちゃんとしていると、みんな思い込んでいたし。

仕方ないかもしれません。

でも、私たちはそうはいきませんよね。
現実をみれば、誰でもわかることですから。


生活していくことを、システマティックに考える


人は慣れの生き物です。
なんでも「新しいだけ」でハードルです。
「感情」は慣れによる「バイアス」がかかっているだけのことも多い。

そんな自分とのつき合いも含めて、

「誰かが何とかしてくれる」という「妄信」を捨て、
生きていくことをシステマティックに考えましょう。
どうしたら「社会生活を維持」していけるのか、
計画的に考えたいですね。

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