見出し画像

ゆたかさと優越感

優しさの裏側にある優越感に気づいてしまったから、人に笑えなくなって、自分を狭い檻に閉じ込めた。やさしい、優しい、易しい。優しさを向けるのはた易い。可哀想って思ったらいいだけだもの。可哀想だからやさしくしてあげなきゃって、結びついた関係性、人には言えず、こころに幽閉した。

言葉は普遍的になればなるほど薄っぺらくなって、それまでわたしがみていたあざやかな世界は何処かへ消えてしまう。言葉によってつなぎとめられている関係性なんてないのと一緒だよ。「好き」って言葉に出す前にあなたに抱いていた感情はもっとゆたかだったはずなんだ。でも好きって言葉にしてしまったから、いろんな感情はひとつになって、あなたとの関係も「好きじゃなくなった」って一言で終わらせられちゃうんだね。

もったいない。
もったいないからあなたへの「好き」は言わないでおくよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?