黒執事って良く出来た物語ですよね～
何度見ても、同じ場面で泣いたり感動したり。
ほとんど泣ける悲しい物語が多いんだけどさ。


個人的にはサーカスのノアズアークが大好きで、登場人物たちは救われないけど人生って救われない事が多いし、搾取される側と搾取する側がすごいリアルに描かれていて、心が痛みながらも何度も見てしまうのです。


黒執事ノアズアーク編(本当はこんな名前じゃないけどノアズアークって言いたいからこの表記で進めます)の舞台を少しだけ語ります。


何年前の話してんだ！って思うけど、ほら、素晴らしいものって、色褪せないし。
ね？
うんうん。


まず、古川雄大さんと内川蓮生くんのペアが最高😎
身長差がセバスチャンとシエルそのもので、衣装もセットも素晴らしい。


ちなみに、あたしはアニメファンなので舞台とか実写映画はほとんど観ません。

が、黒執事はアニメファンと原作ファンも納得するかなり質の高い舞台だと思います。

脚本が原作にかなり忠実で、流れもキャラもよくこんな人見つけたな！ってくらいピッタリ！

個人的にはビースト役の田野アサミさんがアニメからそのまま出てきたような素晴らしい声で感動しました♡

スネーク役の玉城裕規さんも上手かった。

まるでてらしー(寺島拓篤さん)が声当ててるみたいな。ほんと、上手い。


あと、ごめん、まじで、本当に。
ソーマの陳内将くんとアグニの寺田拓哉(TAKUYA)くんが本当に本当でした。
あれは、本当でした。
つまり、本物です。
多分、本物のソーマとアグニです。

特にソーマは他のソーマより、よりソーマでした。

色んなソーマがいるので誰が良いとかではなく、とにかくソーマでした。
しんのす(立花慎之介さん)が声当ててない？って疑う程に、声そっくりだし、ビジュアルも完璧！

そりゃ本物だからね。(バカ🤷‍♀️)


アニメファンからしたら、あそこまでベストキャスティングだと嬉しい！

原作へのリスペクトが感じられて感動です。



物語的には孤児たちがサーカス団(ノアズアーク)を結成して色んな場所を周りながら、孤児院に残して来たきょうだいたちを守るために子供を誘拐して父さんに差し出しす。
その子供たちは先生の実験に使われていたり、父さんのリアルサーカスに使われていたりと散々な目に合っているんだけど、ノアズアークのメンバーは知らないんだよねー。

ジョーカーは子供を使ってサーカスやってる事は知ってたけど、自分を拾って育ててくれた父さんに歯向かう事は出来なかったのでしょう。


虐待される子供と同じで、いけない事って分かっていても親は絶対なんだよね。
離れたいって思ってても、結局親が1番大切って思う子が多いし、一種の洗脳みたいな感覚。


「やってはいけない事」という言葉だけで人生が豊かになるなら世の中平和なはずだよね。


そうじゃないから犯罪があるし戦争もあるんじゃない？

そして、いつの時代もそれによって儲かる人間がいて、我々はいつも捨て駒のように扱われてるんだよ。


そんな世の中を幻想的に描いてくれた、悲しくも素晴らしい作品、それが黒執事。


ジョーカーの最後のセリフ「良い風だ」が、口から空気が漏れたような言い方で、死んだんだって分かる。
最後のみんなの笑顔でさらに泣ける。
アニメでもそうでしたが、最後にノアズアークのみんなが集まって、スネークだけ残されるってのは何とも切ないですが、やってきた事考えたらね…
でもノアズアークのメンバーだって騙されてたし…
でも誘拐はやってはいけないし…
でもでも…って考えても答えは出ないのよ。

何度観ても本当に素晴らしい。

今これ書いてても泣けてきた。

泣いてないけど。


で、今年アニメで寄宿学校編が始まります～

これも舞台観ましたw
素晴らしい舞台だった！

その話はいつの日か。

あぁ、良い風だ。