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星たちをばら撒くようにかき鳴らすギターのGははじまりの色



 今日は朝から病院へ行った。早朝はとても涼しかったのに、病院へ向かう頃には暑くていちいちその暑さに驚く。なんでまだこんなに暑いの。むしろわたしの気が早いのか。寒くなれとは言わないが涼しくなってほしい気持ちが強すぎるのか。季節からすればそんなに急かすなよって感じかもしや。でも暑いのよ。溶ける。水分ばっかりとっちゃう。今日も今日とて炭酸水は美味しいよ。

 医者と話していて音楽の話になった。「もう歌わないの?今からでは意味がないの?」的な話をして考える。こないだも歌ったけどあの頃のわたしにはもう戻れない気がしているんですよね、なんて話した。だけど、楽しいことややりたいことに集中するのがいいよ、と言われ、じゃあ久々にギターの弦でも張り替えましょうとなりまして、帰りに弦を買った。


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 すぐ張り替えようと思ったのにシルバニアの家に全員集合させていた。飾るだけで可愛い。家具ほとんどない。でも家具置くとみんな満足に暮らせない。大きな家が欲しい。とりあえずこれで置いておくことにした。


 久々に張り替えていたら手順を忘れて凡ミスを繰り返した。一人であわあわとしていた。ペグを緩めてから弦を抜かないと。弦を張る時はとても緊張する。切れてしまったら台無しなので、高校時代に学んだ巻き方から変えていない。もしかしたらもっといい巻き方があるのかもしれないけど。

 高校時代に知り合ったバンドマンの女の子と会うために私はギターを担いでいった。汽車に揺られること一時間。あの頃の私はあぐらをかいて座れるところがあれば(迷惑なところでない限り)どこでも歌えていたので、その日も公園で一緒に歌った記憶がある。その時持っていたギターはYAMAHAの古いもので、叔父からもらったものだった。弦の張り替え方が分からないから教えて欲しい、と相談したら友人は快諾してくれて、公園で張り方を教わった。(友人がやってくれたのだけど)音の張り替えたらもう、ワンストロークで全く違って、キラキラしていた。キラキラがぶわっと広がってゆくのがわかった。弦を張り替えるだけでこんなに違うのか!と感動したのを覚えている。

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 張り替えたらやはり音色が全く違った。キラキラしていて、狭い自室の隅々に音が広がっていくのを感じた。こうなったら楽しい、ということで弾き始めたらあっという間に夜である。左手の指先はジンジンしている。喉も少し痛いけど、拡がった気がする。毎日歌っていればあの頃のように歌えるだろうか。少しずつ練習しようかな。ちょっとだけでも。

 そんな風に考えていたら読書を忘れていたので、眠る前に読むとする。『罪と罰』を楽しむターンがやってきました。


 そして8月も終わり。もう9月。明日は(今日は)8月の読了本まとめよう。

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