「今の時代、子育てがいちばん難しいことだからね。」
これは、私が働いていたときに上司に言われた言葉だ。
保護者とのやりとりを聞いてもらった際に言われたのだ。

この言葉を聞いてわたしは「確かにな」と思った。
掃除も食器洗いも洗濯もだいたい機械がやってくれる。洗濯機なんて乾燥までやってくれるから、天気も関係ない。その機械が壊れたら、説明書をみて直せばいい。
最近は料理だっておまかせだ。試行錯誤することなく、材料を入れてほったらかしにしておけば完成する。失敗することはあまりないだろう。
そう考えると、買い物だってネットでポチッとできる。あっちこっち回って探す手間はなくなった。

けれども、子育ては違う。
うまくいかないことが多い。ネットに情報はあるけれど、当てはまるとは限らない。

というか、当てはまらないことが多い！！
これは自分が子育てをしてみて本当にそう思う。でも、よく考えれば当てはまるわけないんだよな〜。我が娘の気持ちがネットに載っているわけないじゃないか！！

それでもね、不安になるとネットで検索してしまうのだ…。「ミルクの量」「睡眠時間」「吐き戻し」などなど…。
ネットや本を見て、心が休まることはあるけれど、根本が解決するかというとそれは違う。
目の前の子どもと解決していくしかないのだ。

最近はモンスターペアレントなんて言葉もあるけど、親になってモンスターになってしまう気持ちが少しはわかった気がする。
みんな必死なんだよな。
我が子のために必死。親の思い通りにはならなくて当然なのに、必死にやってきたのに思わぬことが起きると、他者を責めたくなったりしちゃうんだろうな。

子育てって難しい。

親になった今、復帰して働いてみたいとは思う。少しは成長しているのだろうか、自分。
まあ当分はまだまだ育休でいいけれど…。

いろんな子どもがいる。
みんなで補っていこうよ、なんて学級経営していたけれど、我が子が少し月齢と違う成長を見せるとあたふたする私。

我が子って特別なのだ。
どうしても思い入れが強くなってしまうのだ。

でも、我が子は1人の人間だ。
わたしとは違う1人の人間だ。
価値観を押し付けず、期待を押し付けず、のびのびあなたらしく育ってもらえるように、母も頑張ります。