学習塾:広告に寄せて(折込前⑫+3---授業の具体例)

 今回の英文において注目すべきは ″would ″ です。
 このwould は「過去の習慣」です。「過去の習慣」といえば、used  toも思い出されますが、これらふたつの違いはどこにあるのでしょうか。

 would はいろいろな用法のある語ですから、英文を読み進めるなかで何を根拠に「過去の習慣」の用法をチョイスすればいいのか、その「目印となるような語や句」をはっきりさせなければなりません。
 その前にwould が過去の習慣を表すのはそんなに頻度の高いものではない、と述べておきたいと思います。なぜなら、used to の方が現在場から昔を見る場合にいつでも使うことができるから、つまりどんな環境でも使うことができるからです。
 would が「過去の習慣」を表すのは、文中のwould の近くに過去形があることによる時制の一致と、反復(←例文では anyone asked me のanyoneに″一人一人″がその度ごとに私にたずねる、となるところ)という2つの条件が満たされたときだけです。(←結構レアです。)
 また「過去の習慣」ということばに引っ張られて、will が「意志」を表す役割を担っていることを忘れてはなりません。ある動詞の行為が何回も反復される、その反復の度にその「意志」を発揮するので「過去の習慣」という意味が出てくるのです。
 先に挙げた英文では、″When I was a child ″だけでしたらused to は続けられます。しかし次に″anyone asked me ″があるので、anyone との関係からwould の方がふさわしいとするのです。

 


 次回は日本語訳を掲載します。

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