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心の重さを広い心で受け止めて

幼子が親の背中に背負われて
いつしか眠りに落ちてしまうと、
その体重が親には重く感じてしまうという。

眠って体重が重くなるなどあり得ないから、
その広い背中にすべてを任せた安心感がもたらす、
子供の心の重さが乗っかるからだろう。

恋に落ちて心を奪われると
その人のことばかり想うようになって、
自分の気持ちが相手にとって、
重過ぎたりしないかと心配になることもある。

恋は時に恋する方もされる方も、重荷となる厄介なもの。

しかし恋人が心の広い人ならば、
そんな重さも簡単に吸収してしまうはず。

私の背中は広いから、
あなたが後ろからすがりついてきても
ちゃんと受け止められてあげて、
私の胸板は広いから、
あなたが情事の後に私の胸で休んでいても
落ちたりすることもない。

そして私も決して軽い男ではない。

私の存在の重さがあるからこそ、
あなたの心の重さと均等が取れて、
二人の間は時にゆらゆら動くけれども、
それはブランコのような心地よさ。

心の重さは
心の広さで受け止められて、
それが恋の安定とゆとりを、
もたらしていく。

濃密な情事の後に安心して男の胸で安らぐ女の重さは、
そのまま男の広い心によって、
しっかりと支えられているから、
そのときの女の顔ほど、
安らいでいる表情はない。

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