スキって言って
毎日、たくさんのスキをもらう。
毎日、たくさんのスキをおくる。
嬉しいな。楽しいな。幸せだな。
とても心が癒される。
リアルな世界では、なかなかスキを言い合うことって少ないよなぁ。
でも、子供は「スキ~」と言ってくれることがある。
そんなときは、私も「スキ、スキ~」と答える。
だけど・・・
私は、あの人に「スキ」と言われたことがない。もしかしたら、遠い昔に言われたかもしれないけど、覚えていない。
私からは「スキだよ」と伝えることがある。返事は「知ってる」の一言。そして、少し困った顔をする。
もともと、私が追いかけての恋。まだ友達だったあの人に1回、告白して振られている。
その時は、あの人にも好きな人がいたし、それが分かっていた上での告白だった。
数ヶ月後に、「付き合う?」と聞かれた。私はためらいもなく「うん」と答えて付き合うことになった。(実はこの数ヶ月間に色々あった上での、あの人からの告白だったのだけど、ここでは長くなるので書く機会があればその時に)
そして、今までずっと一緒にいる。
あの人が、私のことをたまらなく好きという感情で付き合ったわけではないことは知ってる。
私はたまらなくスキで付き合った。
私が10スキなら、あの人は1スキくらい。
温度差があまりにもある。
それは、今もきっと変わらない。
でも、大切にしてもらっているのは、分かる。
「この先もずっと、寄り添ってそばに居たいと思っている」とも言ってくれている。
だけど、やっぱり、欲がでちゃう。
私のスキと同じくらいのスキが欲しいなと思う時がある。
(あ~、恥ずかしいな。こんなこと書いて。でも、誰にも言えない本音。ここなら少しだけ、いいよね。)
(がんばれ、わたし・・)
『相手をスキだと思っていられるのと、自分をスキだと思ってもらえているのと、どちらが幸せなんだろう?』と考える。
もちろん、どちらもが一番いいに決まっているけど。
『相手をスキだと思う方が、どのくらいスキかを自分で知ることができるから、こっちの方が幸せかも』なんて、理由を付けて私たちの関係を納得させようとしている自分がいる。
そして、少し怖くなる。
私は、たまらなくスキな気持ちから(今でも)、あの人を大切にしたいと思うし一緒に居たいと思う。対して、あの人は、たまらなくスキではなくても、私を大切にして一緒に居たいと言う。
もしかしたら、これが愛なのかもしれない。
そうかもしれないけど・・
もしこの先に、たまらなくスキという感情が私のなかから無くなった時に、変わらずあの人を大切にしたいと思えるのか不安になる。一緒に居たいと思えるのか怖くなる。
だから、だからじゃないけれど・・・
目線の先にある背中に向かって、私は、心のなかでつぶやく。
スキって言ってよ
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