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慣らし保育で思うこと

入園前の慣らし保育で、
年長さんといっしょに遊ぶ機会があった。

みんなかわいい。
一緒にごっこ遊びや、
手遊びや工作をするなかで、
優しさや個性を見せてくれる。

年長さんも1人ひとり、独立した人格を持つ立派な人間なんだ。
当たり前だけど。
持って生まれた個性、ギフトのようなものが、
むき出しのままで、1人ひとりそこにいる。
すでにキャラクターははっきりしていて、
ふざけながら笑わせてくれる子がいたり、
場にふさわしいふるまいを考えて周りにも注意してくれる子がいたり、
控えめにこちらを見て、にっこりしてくれる子がいたりする。

母にずっとべったりな息子。
息子とともに、あと2ヶ月で幼稚園に入園する子どもたちも、皆それぞれ、お母さんから離れてひとりで先生の近くへ行って話を聴いたり、提出物を出しに行ったりしている子も多い。
けれど息子はずっと母にくっついている。
年長さんとの触れ合いも、ほぼせず。

それでもやっぱり頑張ってその場にいたからか、
最後に一粒の涙をこぼして、自分でぬぐっていた。
大泣きするのは我慢したんだな。

ずっと通ってきたプレ幼稚園でも、感じてきた。
出席のスタンプをもらいに行くのに、ひとりでなく母を連れていくのは、息子以外にあまり見なくなった。

わたしが焦っても良いことはないような気がして、無理せずについて行っているのだけれど、
どこか焦るような、良いのか?と思うような。

トイトレも結局進んでいない。
一度お兄さんパンツを履いた日、あまりに一瞬で漏らすので、母の方が挫折してそのままになっている。
みんな偉いよなあ…

これからいろんな環境に影響されながら少しずつ経験して、いっぱい悩んで大人になっていくんだ。
なんか…果てしない。

あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

あの日のことは 忘れるね
みんなだって 彷徨ってた
この宇宙が 教室なら
隣同士 学びは続く

藤井風 旅路  

大人になってからは1年なんてあっという間だけど、
子どものときは1年1年が初めてのことがたくさんあって、大人になっても鮮明におぼえていたりする。

今、改めて、自分ってすごいと思う。
そして、みんなすごいって思う。

いっぱい恥ずかしい思いとか、
つらい思いとかもあるけど、
その中から生まれた、キラキラ輝く思い出がたくさんある。
そして今をつくってくれている。

母が焦って、慎重な息子の個性、ギフトのようなものを、周りを気にしてむやみに潰したりはしたくない。
でも、ある程度、ひとりで出来ることを増やすために、わたしが頑張る必要ももちろんあるわけで。
日々悩む。
けれど、悩んでいるのはわたしだけじゃないんだよな。
とりあえず…もう一度お兄さんパンツ、頑張ってみよう。

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