あおい知颯

諦観くんと誇大妄想ちゃんの喧嘩日誌

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諦観くんと誇大妄想ちゃんの喧嘩日誌

最近の記事

4月20日

ゴールデンウィークが、少し心配だ。本当は帰りたくなかったりする。10日間も休んで大丈夫なのかと、心配になる。土日でさえ、ふと精神のことが心配になることがある。今日がそうだ。 重機械を扱う会社の人々は、大なり小なり労災による犠牲者の屍の上に立っていることを知ったこと。「クレーンを作って売る」ことに関わっている人の多さ、また、その効能を知ったこと。そして、漫画家と比較したこと。漫画家も、一部は漫画を工房的に仕上げていること(つまりメーカーと本質的には同じ。)サラリーマンは、信用

    • 背中を描くということ

      塾でバイトをしている間、時間があったのである生徒をクロッキーしてみた。 なんとなく、いい感じに描けた。特に、背中のラインが気に入った。 この人物からは「ひたむきに学びに向かう姿勢」のようなものが感じられた。 もう少し仕上げてみようと、これを元に何枚か時間を描けて描いてみた。 しかし、何枚描いても、バイト中にさらっと描いた絵の中にある「ひたむきさ」が出てこない。時間をかけて考えて描いているのに、どういうわけか、絵としての魅力が消えてしまっているように感じた。 最初の絵を

      • 個人的な体験

        昨日、足元がフラフラするほど飲んで、2時に灯りを消しても、日が昇るまで眠れなかった。 大学を辞めそうになり、教授との面談で、きちんと大学を出て働くことを決意したのが約半年前。結局どうなったかというと、地元の塾と島根県にあるコンデンサ工場でそれぞれ内定が出た。 塾の内定が先に出た。それから少し悩んで、塾に就職しようと思っていると母親に話すと、「ここじゃないといけない理由は何?残業も多いし休みは少ないし、お母さんは反対かな。教育業界はブラックだからね」と言われた。残業はせいぜ

        • 「挟む」も「夾む」も「はさむ」って読むんだけど、手を使って挟む場合に「挟む」を使うらしい。「夾む」の方は直線に「夾まれた」角とかに使うらしいけど、こんな細かいこと考えたのどこの誰。ちなみにマジックハンドは「鋏む」らしい。あと山に挟まれた谷は「峡谷」って書くのね頭ヘンになるね

        • 背中を描くということ

        • 個人的な体験

        • 「挟む」も「夾む」も「はさむ」って読むんだけど、手を使って挟む場合に「挟む」を使うらしい。「夾む」の方は直線に「夾まれた」角とかに使うらしいけど、こんな細かいこと考えたのどこの誰。ちなみにマジックハンドは「鋏む」らしい。あと山に挟まれた谷は「峡谷」って書くのね頭ヘンになるね

          澁澤龍彦「エロティシズム」

          面白い。 図書館で読むと吹き出しそうになるくらい面白い。 これ、学問なのか??? エロじゃなくて、エロティシズムって言えば、こんな下ネタ本も学問になるのか? アリストテレス「女は未完成な男性である」 トマス・アクィナス「女は出来そこなった男である」 ワイニンガー「もっとも低級な男性といえども、もっとも高級な女性よりなお限りなく高級」 キリスト教「女は自然そのもの、男だけが自然を離れ、精神の高みへ翔けあがることがでる」 この本の中で引用される男女観についての文言をいくつか

          澁澤龍彦「エロティシズム」

          生きたいようには生きられない

           人は生まれたとき、誰かの助けを受ける。レヴィナスの言葉で言うなら、他者からの恩恵を享受する。  そして、言葉を教えられる。ママだとか、パパだとか。電車だとか、車だとか。  一人では生きていけないから、生まれて数ヶ月あるいは数年、人は必ず育て親とともにある。その中で、言葉を教えられる。そうして、世界ができていく。  世界樹(ユグドラシル)。今まで私が教わったすべての言の葉が枝から生えた樹木。感性の土壌に親が種をうえ、光と大気の中、育ちゆく心の樹木。  ある日、幼児は一人でトイ

          生きたいようには生きられない

          その2

          さっさと抜け出したいな。 我慢だな。 大人は怖い。いつまでも。 教授は、僕の親の何倍も怖いことを考えている。 そうやって、親を許していこうか。 でも、無理だなあ。もう。 平然な顔をして退学願を渡してきた事務員。 大学を辞めてからでないと、企業に紹介できない、とハローワークの公務員。 就職が決まっていないと、大学を辞める許可は出さない、と教授。 なんて厳しいのだろう。社会の形式や枠組みの強固さを思い知る。 みんな、安定を求める。安定を押し付けられた人は、安定する。そうして、安

          退学面談 その1

           今日は、学務委員会の人に、退学の相談をしにいった。最終的に、印鑑は貰えた。  自分の気持ちはもう決まっていて、多分誰の言うことも、その気持ちを変えることはできないだろうと思っているし、実際今日も変えられることはなかった。その変えられないだけの強固さが、覚悟を表すような気がするから、こういう面談はやっぱりあった方がいい。  お父さんのような先生だった。それは僕の父というより、世間のイメージする父性を持った人ということ。化学専門の大学教授だから、化学のプロということになる。研

          退学面談 その1

          毒親という言葉は嫌い

           「世のため人のために生きよ」とは言うが、みんなそうするなら一人ぐらい自分のために生きてみてもそれは無視できる誤差なのではないか。  これが最近の口癖である。  というか、「世のため人のために生きる」ことが自分のお金になって自分が生きられるというのがこの資本主義社会の決まり事なのだから、あの標語はやっぱり同語反復だというほかないから今日を機にそんな口癖やめてしまおう。  親元を離れて、自分で仕事して金を稼いで生きていく。どうして社会はそれを許さないのだろう。親を大切にしろ、

          毒親という言葉は嫌い

          ロウソクって明るい

          あけましておめでとうございます。 セブンイレブンでロウソクを見つけて、家でつけてみると、意外とワクワクする。誕生日のときはすぐ消さなきゃいけないし、アルコールランプの実験のときはビーカーの中の変化に必死だったり、マッチだとすぐに消えてしまうし、いつかの宗教儀式では手に持たされたロウソクには特別な意味がこもってたりで、2023年の今まで僕はまともに火というものを観察してこなかった。最初は一本だけにしようと思ったけど、燃やしてるうちにだんだん楽しくて最終的に三本燃やしてしまった

          ロウソクって明るい

          良いお年を

          ●見た映画 一月頃に見た「僕らはみんな大人になれなかった」を未だに覚えてる。燃え殻さんが書いた小説が原作で、伊藤沙莉と森山未来が主演。 「この世の8割はゴミで、残ったうちの8割がゴミクズ」みたいなセリフが最高だった。他にも小沢健二のアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」(通称「犬キャラ」)がストーリーに組み込まれているのも大好きだった。 犬キャラに収録されてる「天使たちのシーン」は日本屈指の名曲だと思うのでぜひ聴いてほしい。 ●読んだ漫画 今年のメインは間違いなく「アオア

          良いお年を

          無知の知についての知の無知

           訪頂有難御座。  お久しぶりです。しばらく、書く気が起こらない時期ってありますよね。フォローしている人たちの記事をぼんやり見ながらも、ああなにか自分も書きたいことがあればいいのに、と思っていました。そういうときは決まって人生に飽きているときです。楽しいことがない、新しいことがない、価値あることがない。なんだかもうすべての言葉と映像に既視感があるような状態。だから、書きたいこともなくなってしまう。  今日は、無知の知についての知の無知、というお話をします。まず、無知の知と

          無知の知についての知の無知

          雑録(留学について)

          訪頂有難御座。 最近はまた留学なんて考えてる。英語圏は一度諦めて懲りたはずなのだが、今度はドイツ語で頑張るぞって感じで諦めが悪い。 そんな矢先プラトン著作「ソクラテスの弁明」篇に続く「クリトン」篇を読んだ。 内容はざっくり言えば、クリトンくんが牢獄に入ったソクラテスを助けにきて、 「逃げ出しましょう」 と言うクリトンくんに老人ソクラテスは言い訳をして牢獄に留まるっていう話。 その言い訳はというと、ソクラテスはギリシアのアテナイに生まれて、そこで暮らしてきた。貧乏だ

          雑録(留学について)

          11.27雑録(幸せについて???)

          訪頂有難御座。 今日は先輩に連れられ比叡山を登ってきた。(750mくらい) メンバーは5人いたが、その先輩がかき集めただけで他4人の面識は無しという不思議な山登りだった。 近頃は女っ気のない生活を送っている主としては、一緒に参加していた女の人にとても心臓が持たなかった……。というより、一年前に別れた彼女と顔立ちも服装もメイクも似ていて、焦りに焦ったのだった。 途中までその方と少しばかり話しながら登っていたが、だんだんと自分の心の余裕がなくなってくるのを感じて、これ以上

          11.27雑録(幸せについて???)

          雑録(写真:きのこ)

          永遠とは、なんなのだろう。 哲人プラトンは、魂は永遠だといった。そこに刻まれる知恵は永遠で、さらには分け与えても何一つとして減らないという。 今割と仲よくしてくれている先輩は、6年間付き合った彼女と別れたという。 愛は永遠ではない。 みんなよく知っている。だから悩んでいる。 友情は消えない、という。 そりゃ、終わりが曖昧だから、ちゃんと終わったように思えないから、永遠に見えているだけ。 みんなが欲しがっている永遠はたぶん、初恋のときの感情のようなピュアなものを、

          雑録(写真:きのこ)

          [感想]プラトン『国家』

          訪頂有難御座。 教授に「君は『国家』読んでみたらいいと思うよ」と薦められ、15日間かけて読み終わった。一日3時間ぐらいは格闘したと思う。内容は当然面白く、それに加えて読んでる最中に、自分の身体に不思議な変化が起きたので、それも合わせて書いてみたい。 感想を書く前に他の人の感想を見ようと思って、noteで「国家 プラトン」と調べたが、あんまり人気がないみたい。1979年に発行されて以来、64回も重版されているのに、あんまり感想がないのはどうして?と思ったが、教養科目の教科書

          [感想]プラトン『国家』