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往復書簡『初恋と不倫』

大好きな2つのお話に話しかけたり、感じたことなどを。

『不帰の初恋、海老名SA』

海老名サービスエリア、行ったことないので行ってみたい。詠む読むで海老名行った時、帰りに寄ればよかったな。
ラーメンに全面的にコショウをかけて食べたい。コショウは苦手だけど、食べれるだろうな。
先生が玉埜くんを無視し始めて、生徒も無視するようになる流れは、経験としてあるのを知っているのでうわあとなりました。そんなことあるのか?って思うけど世の中にはちゃんとある。本当に嫌。

三崎さん、私はミルクティーの方が好きです。
あと、体育館の天井を見るとフラフラします。高い棒とか、例えばスカイツリーを下から見上げるとクラっと倒れそうになる。

大切な人がいて、その人を助けようと思う時、その人の手を引けば済むことではない。
その人を取り巻くすべてを変えなければならない

私はずっと、これを待って生きてる感じがあります。誰か、早く救ってくれよと思っています。
でもさすがに自発がなさすぎますね。
中学1年生の時の自分を思い返したら、この2人は大人すぎて眩しい。
グーチョキパーで何作ろう〜って歌、フランスの民謡なんての、知らなかったなぁ。民謡って。

悲しみを伝えることって、暴力のひとつ。
ドンって。重くのしかかってきた。悲しみを誰かに伝えて、伝えられて、確かに傷ついて。暴力、そうか。重いのに軽くなった。


三崎さんと玉埜くんにすごく救われている。
生きなきゃなぁと思った。生きれるか分かんないけど。疲れたし。

きっと絶望って、ありえたかもしれない希望の
ことを言うのだと思います。

読むたびに、涙が出る。
2人に共鳴し、更に散々な過去が、未来が一気に蘇って、わわわと泣いてしまう

これから何度絶望をしていかないといけないんだろう。

私はこの本を1人で朗読するのがとても好きでよくやっていますが、三崎さんが玉埜くんへの思いを綴る、この後のメールがとても好きです。読んでいて、声が震える。


そして、玉埜くんに書いていた手紙。

最近のわたしは、君は明日どんなかなと思いながら眠ります。君は今日どんなかなと思いながら目を覚まします。なんというか、出来れば君の力になりたいと思っています。

こんな風に思える人がいて、それを伝えられる素敵さ。三崎さんのことが大好きです。





『カラシニコフ不倫海峡』

本しか読んでなく朗読を聞いていないから、というのを言い訳にしますが、最初に田中さんが名乗った穂野川ほのかという名前が、"ほのかわほのか"で田中さんさん超適当ー!と気付いたのはかなり後になってからだった。
恐らく適当なスリーサイズについても調べてみた。

鳥取県か島根県か、どっちかあげるよって言われたらどっちにしようかな。なんとなく鳥取かな。砂丘あるし。

待田さんの、渋谷駅への悪口。大好きです。あとカゲリエって。センスが光ってる。
渋谷の喫茶ライオン、3年半程前に行ったけどかなり混んでた。前は空いてたのかな。時の流れでしょうか。

まもなく命を絶とうと考えている方が、スターバックスで、いえ何でもありませんと言われたところで、何をもやもやする必要があるのでしょう。
何を察してほしいのでしょう。

私は特にここを声に出して読むのが好きです。
私は私が思う田中さんの声を自分で出せないと思っているけど、ここの箇所は田中さんっぽい声になる気がします。

2人の、別々に同じことをして感想を言い合うの、とても好き。わたしもやってみたい。世界の耳かき展なんて絶対面白いし。1人で行っても繋がってる感じがあるのは安心するだろうな。

田中さんと待田さんにはそれぞれの結婚相手がいるけど、この2人だけの時間が少しでも長くあってほしかった。
けど違う出会い方だったらここまでお互いに感情が動くことはなかったかもですね。"ヒトオット"と"ヒトヅマ"だからこんな風になっていたのでしょうか。

計り知れない、田中さんの絶望の深さを思うたびに、どうしようもない感情になる。
ホテルから飛び降りて、さらに病院から飛び降りて死ぬということ。絶望と諦め。


決して同じではないけれど、朝起きてその日1日を諦める。これは私もずっとあるから。
そんな人間はどうやって生きていけばいいんだろう。



2つのお話に共通している、世界のどこかで起こることはそのまま日本(自分)でも起こりえるということ。

本を初めて読んだ日から、私はこのことが頭から離れずにいるし、忘れないようにしている。

手紙もメールもそのやりとりでのことしか描かれていないから、2人が実際に会って話していることは分からなくて。それでも次のメールで距離感などが違っていたり。何かあったんだろうなって思ったり。

見えない部分を想像するのも楽しい。


初恋も不倫も、何回も何回も読んでます。

たくさん読んで、色褪せてきた本。



追伸 田中史子役、松たか子さんで聞いてみたい。


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