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組織を腐敗させないためには「⑥心理的安全性を高める」

組織が腐敗する要因として「言いたいことを言えない」ことがあります。
言えない理由はさまざまですが、パッと思いつくことは、1つ発言すると100個くらい反論が返ってくる。その後の自分の扱いが悪くなる。下手に提案するとその提案を自分一人でやらされる。しかも今までの仕事はそのままで。などなど
何かを言うことでのデメリットが膨大にあるために「言うだけ損」と刷り込まれてしまうのです。そして「沈黙は金」とばかりに言わない環境になってしまうのです。
最近では「パワハラ」になることから発言に対して、あからさまな攻撃や嫌がらせを受けることは少なくなっているように感じます。表題にある「心理的安全性を高める」ため「安全空間ですから自由に発言しましょう」などと言われるようになってきています。
しかし、
あからさまな反論や嫌がらせは少なくなっても、表面的な「心理的安全性」対応だけでは問題の場所をすり替えただけにすぎません。発言に対して真摯に、そして親身に受け取らなかったり、言ったところで「そうですね」「わかりました」などと形式的な受け入れ対応を言うだけで、実質的な対応がないなど、表面的な対応であったりすると「言うだけ損」から「言うだけ無駄」という認識に変わっただけで、結局は発言や提案がない(できない、されない)組織になってしまいます。
表面的、形式的に「心理的安全性」を高めた「風(ふう)」のことをしていても決して組織の腐敗は止められないのです。まぁやってる方は「やってるつもり」でいるので満足していることでしょう。これ以上なんもしません。何かあっても会社側が訴えられない体裁だけ取っていればいいくらいしか思っていないからでしょうね。

これまで組織を腐敗から回復させる6つの方策を見てきましたが、腐り出した組織を回復させるには小手先の対応をやっていても「焼石に水」です。回復させる気があるならば相当の覚悟と実行力、具体的言えば、組織を腐らせている多くの社員たちからの攻撃とその恨みを買う覚悟がなければ無理です。
斬炎ながら、組織が完全に死ぬまで腐敗が進むのをその組織にいて見守るしかないのでしょうね。
ハッキリ言って、組織を回復させるのはかなり難しいです。
私自身、組織を腐敗から少しでも回復させようとしたのですが、組織の闇に飲み込まれて痛い目を見た側です。
「この組織はもうダメ」と思ったら自分の身を削ってまで組織を変えようとせず、逃げ出すのも1つの手です。逃げ癖をつけるのはよくないですが、命の危険を感じる「前」に逃げましょう!
限界が近いづいてくると命が危険ことすらわからなくなります。
だから、正常な判断ができるときが逃げ時です。
「ご安全に!」

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