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闘鷲降臨~逆境こそがチャンスだぜぃ(23-24Game20-21) #FE名古屋

“雨も嵐も さあ来ぃ!さあ来ぃ!体は張りまくり”
ピンキージョーンズ/ももいろクローバー
怪我の嵐を踏み越えて、目指せチャンピオンシップ。


Game1 FE名古屋 79-87 仙台

Summery

  • ラフプレーの影響で前節を欠場したエヴァンスルーク、そして初戦で脚を痛めたらしい笹山に、慢性的にコンディションが良くなさそうな川嶋と、ちょっと怪我人が増えてきたFE名古屋

  • 一方の仙台も、トーマスをILに入れてマーフィーを雇い入れたものの、他にも岡田、小林と駒を欠く。さらに澤邉も登録はしているもののゲームには出られないようで、台所事情が厳しいチーム同士の1戦に

  • 1Q序盤。FEのは守備よりも攻撃が課題に。ゲルンが見た目のイメージより遥かに頑強でオマラでも押し込めないことでやや窮屈なオフェンスに終始。また守備ではいつもの通りスイッチを活かした守りでシュートを落としてもらうところまではいくものの、ズレたマッチアップでディフェンスリバウンドにおける役割があいまいなまま、リバウンド意識の高い仙台の選手にオフェンスリバウンドを拾われてセカンドチャンスを決められる苦しい展開に。外のシュートが決まっていたため接戦で推移したが、早く修正したい内容

  • 2Qも似たような流れ。FE名古屋はスティールからの速攻でいい形の得点はできていたものの、ここぞというところでオフェンスリバウンドをつながれてマイボールにし損ね、相手の得点を止められない。FE名古屋も攻撃の状態自体は良かったため差はつかなかったが、42-44という得点ペースは明確にFE名古屋のものではないだろう。にしてもディフェンスリバウンド確保が45.5%はまあまあひどい(目安は70%程度)

  • 3Q、修正したいFE名古屋だったが、むしろ悪化。というか、仙台が先手を打ったというべきか。ディフェンスリバウンドを確保しつつリムアタックで確率のいい攻めをしたいFEに対してヤンジェミンを投入してリム周りの頑強さを増して対抗。攻撃が停滞したFE名古屋は残3分あたりで0-8のランを許し、10点差で4Qへ。

  • 4Q、再びギアを入れなおしたFE名古屋。ディフェンスからリズムをつかむと、オフィシャルTOまでで13-6とランを出し、TO明けのフリースローで1点差まで追い詰める。この後一進一退の流れで1点差の状況が続くものの、仙台のタイムアウト明けにつまらないターンオーバーから失点すると、渡辺に立て続けに仕事を許し、一気に得点差を8点に広げられて失速。最後までディフェンスリバウンドの問題も解決できず、細部を詰められなかったFE名古屋の隙を突いた仙台が初戦をものにした。

Rating

6 根來 –
これだけインサイドが強い相手ならもう少し出番あげても8 佐土原 6.0
点を取りに行って、実際に取り切ったのは素晴らしい
10 杉本 5.5
外の警戒の裏を突くプレーが増えてきたのが良い
11 ヘンリー 5.5
ちょっと素直に相手のストロングポイントにぶつかりすぎた印象
13 中村 5.0
渡辺翔太に完敗
15 川嶋 5.5
安定感はあったけど相手のフィジカルには苦労
16 満尾 -
もうちょい強度出したい
18 相馬 5.5
守備は良かったけど、得点をとるべき人なので
22 JJ 5.5
相手の屈強なインサイド陣に苦労
24 鍵冨 5.0
まだローテの選手とは差がある
54 オマラ 5.5
ゲルンのパワーに圧倒されていた
HC 5.5課題は分かっていたと思うが、コート上では出せなかったね
PotG 渡辺翔太 6.5
今日はハンドチェックの判定が甘かったので守備がよく効いていた。ラスト2分は彼がいなければ勝ちの目も

Game2 FE名古屋 80-76 仙台

Summery

  • 前日、仙台にオフェンスリバウンドを22も献上したFE名古屋。ディフェンスリバウンドを50%も確保できず、相手に3Pを40%も入れられていれば「勝てるほうが不思議」だったFE名古屋。Execute=遂行力のしっかりした仙台の攻守を崩せなかったとは前日の川辺HCの敗戦の弁だが崩さなければ勝ちの目はない

  • 一方の仙台は外国籍選手のローテをFE名古屋のローテに合わせてぶつけつつ、少ないリソースを活用しての勝利は会心の出来だろう。課題はFEの守備から奪われた18のターンオーバー。後半40分はどのように戦うか

  • 1Q、前日よりも重い展開。重い、というより、お互いが前日の自分たちの課題を意識しすぎかつ未消化なまま、お互いにミスが出ているという展開でスタートの5分はなんと5-1で推移。得点を少し取り合った数分後、アクシデントが。自分の脚に躓いた(その前に軽く相手選手の脚に当たったかもだが、当たってても影響は軽微だったと思う)のを踏ん張った時に左脚のハムストリングを痛めたらしい相馬がコートから離脱を余儀なくされ、ただでさえ厳しい台所事情がさらに厳しく

  • が、それは仙台も同じことだったようで、前日勝利を引き寄せた渡辺翔太がいつまでたってもベンチを立つ様子がうかがえず、どうやら今日の出場はなさそう。より総力戦の色合いが濃くなる展開に。ここでつないだのがベンチから投入されたアーロンヘンリー、杉本天昇、中村浩陸。それぞれ守備を緩めることなく、しっかり得点を取り切って13-9と今日は明確にFE名古屋のペースで2Qへ

  • 2Q、昨日と違うところを見せるFE名古屋。それは特にリバウンドとルーズボール、そしてその前段階の「スイッチしようがカバーに行こうが、全員がマークマンをしっかり捕まえたうえでリバウンドは複数で競る」という姿勢によく表れていた。特に、オマラとJJはボックスアウトに注力して飛ぶ力を減衰したうえで、日本人選手が競ってルーズボールにし、それを拾ってマイボールにする、ということが前日よりもはるかに徹底で来ていた。

  • その原動力は1Q途中から佐土原の対面でコートに入っていた根來かもしれない。また、リバウンド意識は攻撃時にも強く、特にその嗅覚を見せたのが杉本天昇。幾度とないオフェンスリバウンドおよびシュートでチームを救うと、一進一退の状況から一歩抜け出し、41-32でハーフターン

  • 3Q、序盤はFE名古屋の攻撃が重い。得点が停滞したところをゲルンとブースの2点でじっくり詰めて3点差となったところで思い切った3枚替えに出る川辺HC。これが奏功。杉本の3Pを皮切りに、6ポゼッションのうち5つで3Pを沈めて得点が一気に伸びていく。仙台もその間3P2本を沈めるなど抵抗はしたものの、ふたたび点差は二けたに。ただ、ここで自分に対するプレーにファウルが吹かれなかったことに異議を申し立てた中村浩陸がテクニカルファウルをコールされ、勢いが減衰。再び詰められる流れを、最後のポゼッションで上手くファウルをもらった佐土原が2本のFTを沈めて7点差として最終Qへ

  • 相馬がいないFE名古屋は2番ポジションのローテーションが苦しいところ。満尾もローテに組み込んで杉本を休ませながらなんとかやりくり。この時間帯はインサイドが疲弊してきたことが影響してか、守備の圧力が若干落ちていた印象。残り6分のところで点差は再び2点差まで接近。ただ、この日も仙台はちょっとターンオーバーの多発に苦労していた。最終Qでも重要なところでターンオーバーが出て相手に走られてFE名古屋が点差を広げると、オフィシャルタイムアウトを挟んで11-0のランで残り3分ほどで13点差に突き放すことに成功

  • かなり勝利が見えているところだったが、ここは笹山不在を感じる展開。佐土原、中村浩陸が相次いでターンオーバーを犯したうえ他の攻撃も決まらずであっという間に得点差を溶かし、3点差で残り37秒。ただ、このタイムアウト明けのプレー、仙台の前からのプレスがほぼハマりかけていたところをすんでのところで逃れると、ファウルをもらったアーロンが2本揃えて5点差に。その後の仙台の攻撃は成功に終わったものの20秒近く浪費させたことで、タイムアウトを残せなかった仙台は打つ手なし。うまくやれば不要だった接戦ながら、FE名古屋がバウンスバックに成功した

Rating

6 根來 6.0
フロア全体を把握したうえでハッスルプレーでチームを下支え。元気なベテランがいるチームは簡単には屈しない
8 佐土原 6.0
渡部、片岡相手に学生時代を思い出すようなインサイドでのいじめぶり。神津さんが帰ってきたかと思った
10 杉本 6.5 PotG
カッティングからの得点も増えてきたことで相手が的を絞れなくなってきた。守備やリバウンドの意識も高まって
11 ヘンリー 6.5
もう一人のPotG。彼が得点を積み上げたことで歯車が回る13 中村 5.5
渡辺がいなかったことでかなりやりやすそうだったが、テクはいらない
15 川嶋 6.0
終盤のプルアップ3の連続成功はお見事。守備はなぜあれで相手のボールに触れるのか。ふしぎ!
16 満尾 -
もっと積極的にやってほしい
18 相馬 5.5
ちょっと運が悪かったけど、ケガしてもおかしくないくらいPTは伸びてて疲労溜まってたかな。早く治りますように22 JJ 6.0
相手の屈強なインサイド陣にブロックアウトを徹底
24 鍵冨 -
正念場
54 オマラ 6.0
守備とリバウンドでは頑張ってくれていた。ターンオーバーだけ
HC 6.0
40分発揮はできなかったものの、前日から守備とリバウンドを修正して勝利を掴んだ

Impression

  • お互いに野戦病院だった同士の1戦。仙台のほうがPGがいない分少し苦しくなったか

  • 1stハンドラーやって死んだ目をしていた阿部が印象的。それでもあれだけ点を取るのだからすごい

  • アーロンと天昇で合わせて40点。ほしいときに点が取れない、がチームの最大の欠点だっただけに、彼らの活躍は朗報

  • 1戦目も2戦目も若者が可能性と悪い意味での若さを見せた試合。そういう意味でGame2勝って、かつあの雰囲気を〆て反省できるのはいいこと

  • アーロンの“Step Magician”ぶりがすごくなってきた。ハルトくんさんの写真のプレーは動画でももう一回見てほしい

左手でいくと見せかけて
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90K

Game1:2339人
Game2:2347人

90000人達成まであと…60301人/残19試合/平均3174人必要

  • 枇杷島の収容を考えるとだいぶ厳しくなってまいりましたが、人数入ってエンド中心に声が出てきてちょっとホームらしくもなってきたかなと

  • でもジェネリックKernKraftでGoGoEaglesはスピード速すぎるのでしんどい

  • やっぱりWE!ARE!F!E!ですよ(ガンギマリの眼で)

Photos by ハルトくん


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