碧依しずね

書く仕事がしたい。シナリオライター、脚本、漫画原作、小説など。推しと仕事したいマン。 …

碧依しずね

書く仕事がしたい。シナリオライター、脚本、漫画原作、小説など。推しと仕事したいマン。 2024.4~ SHElikes入会。

マガジン

  • ミュータント・ザ・クインテット

    コンテストに出したいけど、自分の趣味を全開にしすぎてどこにも合わなさそうなのでnoteに掲載します。更新は不定期、全12話(予定)。 ここは、人間と異能力者が共存する世界。 異能力者"ミュータント"の研究機関・MSAに所属する泉崎真白(いずみさきましろ)は、同じミュータント研究機関である黒鳥舎(こくちょうしゃ)が"黒い鳥計画"を発表したことを知る。 異能力を持たない人間全員を新薬によりミュータント化させるこの計画に危機感を覚えたMSAは、ミュータントの子供が通う学校・MSSの卒業生から選抜された四人のミュータントを招集し、黒い鳥計画を阻止するための作戦。プランQを発足。真白はそのリーダーに任命されるが...…

  • 短編小説集

    思いつくまま書いた短編小説たち。

最近の記事

  • 固定された記事

36歳弱者女性が、ぺこぱに夢をもらった話

少し前の話だが、芸人界隈であるnoteが話題になった。 「例のnote」と呼ばれ賛否両論を巻き起こしたこのnoteは、「推し」がいる多くの人々にファンの在り方を考えさせられるものとなった。わたしもそのひとりだ。 今日は、そんなわたしとぺこぱの話をさせてほしい。 ①ぺこぱとの出会い(2019年12月) 出会いは言わずもがな、2019年のM-1グランプリだ (と言いつつ、松陰寺さんのことは有田ジェネレーションで見て知ってはいた)。 ぺこぱはこの大会で3位に入賞し、テレビに

    • ミュータント・ザ・クインテット あらすじ

      ※誤って削除してしまったため、再掲します。 ここは、人間と異能力者が共存する世界。 異能力者"ミュータント"の研究機関・MSAに所属する泉崎真白は、同じミュータント研究機関である黒鳥舎が"黒い鳥計画"を発表したことを知る。 異能力を持たない人間全員を新薬によりミュータント化させるこの計画に危機感を覚えたMSAは、ミュータントの子供が通う学校・MSSの卒業生から選抜された四人のミュータントを招集し、黒い鳥計画を阻止するための作戦。プランQを発足。真白はそのリーダーに任命される

      • なんやもう

        普通の記事を書くのはお久しぶりです。2023年最初なのであけましておめでとうでしたね。もう月末だけど。まぁ、とりあえず開けたねってことで。よろしくお願いしますね。 さて、ジャンプ+原作大賞が終わり次の公募に出そうと検討中なのですが、どのコンテストに出そうか絶賛悩み中であります。 そろそろ一般文芸にチャレンジしようか、それとももう一回ラノベレーベルに出してみようか。1年に2作品出すのが目標なので、夏ころに締め切りのものと、年末に締め切りのものに分けて出そうか。いろいろ考えてい

        • ミュータント・ザ・クインテット 第4話

           五月子の死から一夜が明けた。遺体はエピュラシオンによって司法解剖され、薬物中毒による心臓死が死因と判明した。そして、MSAでは五月子が持っていたコーヴァスの成分分析が行われた。 「成分分析の結果はもう少し待ってほしいってさ。ところで」  香は勢揃いしたプランQの面々を見渡す。真白、赤井、黄帆、桃子。もう一人呼んだはずなのに、いない。 「八雲はどうしたの? まだ会えていないのかい?」 「あいつ、令状のことは知らないって言ってました。嘘っぽいですけど」「あの」  黄帆が

        • 固定された記事

        36歳弱者女性が、ぺこぱに夢をもらった話

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        • ミュータント・ザ・クインテット
          4本
        • 短編小説集
          2本

        記事

          ミュータント・ザ・クインテット 第3話

           真白は、桃子と男性の様子を見に車を降りた。近づいてみると、桃子がかなり激昂していた。 「ねえ! あの子はどこに行ったの!? あんた、知ってるんでしょ!?」 「だーかーら、何度も言ってるだろ。俺は知らねえって」 「知らないはずないでしょ!」  桃子の剣幕に男性はたじろいているというか、呆れている様子も見える。事情を聞こうと、真白は二人に声をかけた。 「あの、ウチの研究所に何か用?」 「あぁ? 用なんかねえよ。この女に絡まれて困っていたところだよ」 「私はあるわ。この件で

          ミュータント・ザ・クインテット 第3話

          ミュータント・ザ・クインテット 第2話

           MSAから車で二十分ほどの住宅地に大きくそびえ立つ屋敷。異能力の名家・遊行寺家のものだ。車を近くのコインパーキングに停め、真白と赤井は屋敷を目指し歩く。 「赤井、遊行寺とは面識があるんだっけ?」 「同級生でした。ってもあまり話したことはないですけど。顔と名前と能力は知っているくらいです」  真白は手元の資料をめくった。  遊行寺黄帆、二十五歳。MSS第六十二期卒業生で、異能力は『幻影』。自らの中に住まうイマジナリーフレンドを操る能力を持つ。 「イマジナリーフレン

          ミュータント・ザ・クインテット 第2話

          ミュータント・ザ・クインテット 第1話

           今から百年前、生まれながらにして異能力を持つ人間が突如誕生した。彼の名は斑鳩黄金。生命を癒す力を持つ斑鳩は最初は気味悪がられていたが、やがて人々に崇められるようになり、現代まで語り継がれる存在となった。  人々は、彼を新人類・ミュータントと呼んだ。  ミュータントは年月と共にその数を増し、ミュータント専門の研究機関・MSA(Mutant Specialized Agency)とミュータントの子供が通う学校・MSS(Mutant Synthesis School)が創られ、斑

          ミュータント・ザ・クインテット 第1話

          ビターバレーの狩人 第3話

          「おい、しっかりしろ!」  白銀の髪の青年が俺を抱きかかえる。しかし、妙に細い腕だ。 「あ、ああ、大丈夫」 「良かった、意識ははっきりしているようだな。しかし、ひどい怪我だ。早く手当てをしなければ。立てるか?」  俺は青年の手を借りながら立ち上がる。少しふらついたけど、何とか立てるみたいだ。 「あの、あなたは狩人隊の人ですか?」 「ああ。私は東京都対ノクサ狩人隊渋谷区所属、駒形イズヤだ」 「渋谷区……? 白羽の仲間なんですか?」 「そうだ。もしかして、莉都が連れてきた

          ビターバレーの狩人 第3話

          ビターバレーの狩人 第2話

           ノクサとの遭遇から一夜が明けた。俺はいつものように登校し、いつものように授業を受けた。昨日の出来事がまるで夢だったかのようだ。  二つ隣の席を見ると、白羽も普通に授業を受けている。ノクサの返り血で真っ黒に染まっていた頬は元通りになっていた。 「今日の授業はこれにて終了です。明日の授業は――」  AI先生が話す明日の予定も、あまり耳に入らない。そんなことより、ノクサの脅威がすぐそこまで迫っていることのほうが重要だった。白羽は今日もノクサを狩りに行くんだろう。しかし、俺はこ

          ビターバレーの狩人 第2話

          「このライトノベルはすごい!」って本当?

           昨晩、Twitterでこんなツイートを見つけた。 「このライトノベルはすごい!」(以下このラノ)に入賞したにもかかわらず、打ち切りを発表した作家さんのツイート。嬉しいお知らせのはずなのに「残念なお知らせです」という書き出しになってしまったことが悲しい(と言いつつこの小説読んだことない……すまん)。出版社ももっと良い売り方出来なかったのかな、という気持ちでならない。  この一件に関するツイートを見て思った、わたしなりの所感を述べていこうと思う。   1.今の世の中は娯楽

          「このライトノベルはすごい!」って本当?

          ビターバレーの狩人 あらすじ

           2047年、突如侵略してきたノクサと呼ばれる生命体により、日本は壊滅状態に陥った。生き延びた者たちが新・日本政府を発足させ、全国各地にノクサ殲滅部隊”狩人”を派遣した。  それから30年後、ノクサは全滅。四季を失った代わりに日本は平穏を取り戻し街は元の姿へと復興していった。  高校二年生の近江瞬太郎は、渋谷の裏路地で全身真っ黒の人間と戦うクラスメイト・白羽莉都の姿を目撃する。「このことは誰にも言わないで」と言い去った莉都に困惑する瞬太郎だが、翌日彼女に渋谷駅の地下に連れて

          ビターバレーの狩人 あらすじ

          ビターバレーの狩人 第1話

           ある7月の、夕刻の出来事。  渋谷の裏路地で、俺は”彼女”を見かけた。放課後になるといつも廊下の片隅で音楽を聴いている、同じクラスの女子。名前は……なんだっけな、思い出せない。それほど目立つタイプじゃないし、よく覚えていない。もちろん一度も話したことはない。 「……見た?」  俺が言葉を発する前に、彼女が口を開く。まるでいけないものを見られたかのような表情をして。 「え、あ、う」  彼女の足元は、墨汁でもこぼしたのかというくらい真っ黒に染まっている。これが只事ではな

          ビターバレーの狩人 第1話

          ジャンプ+原作大賞、やってみたいと思います。 今わたしの中にあるとっておきの物語で、尚且つジャンプ+に一番合いそうな物語を、このコンテストに捧げます。

          ジャンプ+原作大賞、やってみたいと思います。 今わたしの中にあるとっておきの物語で、尚且つジャンプ+に一番合いそうな物語を、このコンテストに捧げます。

          つぶやきにしようと思ったけど

           140文字に収まらなかった。  ってことでちょっとしたお知らせを。  以前こちらにアップした小説「ミュータント・ザ・クインテット」ですが、小説家になろうに改訂版をアップすることにしました。  ま、どっちに載せても読まれないけど。でも読んでほしいな(ちらり)  それに伴い、note版は削除しました。いいねくださった人、読んでくださった人、どちらもありがとうございました。  改訂版は続きもちゃんと書くので、良かったらまた読みに来てくださいね (公募メインなので、更新は遅いで

          つぶやきにしようと思ったけど

          推しにとって良いファンとは

          はじめに 随分久しぶりにnoteを開いた。書くことがなくて開いていなかったんだけど、コンテスト用の小説執筆に追われて手を付ける余裕がないというのが最大の理由だ。ちなみにまだ終わっていない。締め切りは9/30。間に合え(早く書けよ)。 あ、そういえば前回上げた小説「ミュータント・ザ・クインテット」は完全版にして小説家になろうにアップしようと思っているよ。9月中には何とかする。 さて、話題を変えて。 最近こんな記事を見つけたので、今日はこれについての話を。 近頃話題の壱百満

          推しにとって良いファンとは

          20211231

          2021年12月31日、のちょっと前。好きだったあの人の左薬指に光る結婚指輪を見てしまった。 それを見て、わたしは前言えなかった「結婚おめでとう」の言葉をそっと口にした。 もう、わたしに未練はない。ただ、あの人はわたしにとっての目標みたいな存在として心に棲み続けるのだろう。 2021年の初夏、気になる存在が現れた。わたしと同い年の、サービス精神旺盛でにまにました顔で笑う子。前から知ってはいたけれど、あの人が結婚してから一気に気になる存在にのし上がってきた。