地図
地図
言葉は僕と、
桜の木の下で
待ち合わせをしていたらしく、
豪華なお菓子の詰め合わせのような
物語を聞いた後、
僕は彼女に、
「途中まで、一緒に行っても良い?」
と聞くと、
「うん」と言う。
時々あえてペンを止めて、
ゆっくりゆっくり紡ぐ旅行記のように、
古い町の地図の看板に、
「たぶんここが僕たちがいる場所」
と僕は使い終えた切符を置きました。
彼女は、
「この地図では、
わたしの行きたい場所は分からない」
と言う。
僕はポケットに切符をしまう。
「とりあえず行こう」
と彼女が笑うから、
「うん」と今度は僕が言う。
良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。