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鈴虫

   鈴虫


寝ながら手紙を書いている 
そのまま日記をつけている

夜が深まっていきながら 
町が静かになっている

僕らが眠る頃も 
鈴虫は羽を鳴らしている

そんな気がする 
だから眠りが浅い頃 話し掛けてみる

「やさしい言葉が溢れたら 
ぼくが羽を鳴らすこの草っぱら
 

やさしさでいっぱいになるよ
その言葉一つ 

やさしい言葉に変えるだけで 
ぼくが羽を鳴らすこの草っぱら
 

笑顔が増えるよ」
と鈴虫が唄う

だから明日の夜は僕の番
僕が詩うよ 

鈴虫の羽の音に合わせて 僕が詩うよ
その詩を今

このまま日記に綴ってみるよ

良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。