息切れしながら、歩く道

今朝の10:00ごろ車で移動していると、俯きながら歩く中学生を見かけた。足取りが重いが、ゆっくりゆっくり学校の方へ向かっていた。

私が見たところで、どういう状況なのかはわかることではない。寝坊して自責の念にかられながら歩いているかもしれない。お腹が痛くて一時間目を休んでいたのかもしれない。何か空想の世界にふけっていたのかもしれない。勉強が嫌で、何となく遅刻してみたのかもしれない。何か人との関わりで思い悩むことがあって、気が重いのかもしれない。

思い返してみれば自身の中学時代は平穏なようで、それなりにいろいろ考えていたかもしれない。誰とでも仲良くとはとてもいかなかったし、将来のこと、命のことで漠然とした不安に怯えたりもした。マンガの空想だっていっぱいしたし、欲しいものをあれこれ考えていた。成績のことを考えるのが怖いなという日もあった。世間から見たら子どもでも、それなりに考えて生きていたのだ。

今の中学生は、少し前の時代よりずっと複雑で難しいと思う。人付き合いのツールが増え、中学生が触れられる娯楽もいっぱいになった。世間を取り巻く情勢だって、大人もまごうほどに複雑だ。

中学生が学校に、社会に向かって歩む一歩は重いのだ。どんな思いをのせて足を繰り出し、地面を踏みしめ、生きようとするのか。
もしかしたら、それは学校に向けた一歩でなくてもいいのかもしれないけど、朝見かけた中学生は、今日は学校に向けて歩いていた。どちらがいいわけではなく、どちらが悪いわけではないけども。今を生きる中学生の歩みに思いを馳せた朝だった。


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仕事も家庭も疲れてしまって、いつもゼーゼーで歩いているから、誰かのお節介などできる立場に無いのだけど。それでも人を思う気持ちも、受け止める気持ちも、絶やさず持っていなきゃと思います。



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