政嗣_がスケッチを共有しました

日々思うこと 「グランメゾン東京」と「ペットサウンズ」

あまりドラマは観ないのだけれど、わりかし日曜9時の『グランメゾン東京』は見ているほうだ。
今回はデザートと店のプレオープンが話のメインだった。
パティシエの女の子がモンブランを試作で作るのだが、シェフとスーシェフは認めないというシーンがでてくる(試行錯誤して最後はコースにモンブランは取り入れられます)。

認めなかった理由は2つ。
・国産の材料の味を活かし切るといる店のコンセプトとあわない。
・単体では美味しくてもコースの中で調和しない。

コース料理って前後の関係性もあるので単体でいくら美味しくてもダメなんだよなと思うし、逆にこの流れであえてこれ持ってくるかってこともあってほんと非言語的なシェフとの対話みたいな楽しみ方があると思う。

「グランメゾン東京」はどんな調理法や食材の組み合わせを尾花(キムタク)達が選択し食材のどこを活かしたいのか、コースの中でどんな役割を持たせたいのかを考えながら見るとものすごく楽しめるドラマになっていると思う。とりあえず僕はそんな風に楽しんでいる。

ドラマを見終わった後に頭の中に浮かんだのは何故かビーチボーイズの「ペットサウンズ」だった。
「ペットサウンズ」ってそれぞれの曲もよく出来ているのだけれど、通しで聴いた時にひとつの作品として最高になるように計算された作品だと思っている(一度は騙されたと思って聴いて欲しい)。
ブライアン・ウィルソンの創り上げた音楽が一つにまとまって一つの世界を創り上げているのだ。
「ペットサウンズ」の最後は「キャロライン・ノー」によって静か、にそして切なく余韻を残して終わっていく。

コース料理の最後を締めくくった「モンブラン」と「キャロライン・ノー」の余韻が僕の中でダブったのだろう。

秋が深まってきた。もうそこに冬が迫っている。センチメンタルな季節がやってくる。



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