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神社と祈願

技芸上達祈願のために東京は新橋にある「烏森神社(からすもりじんじゃ)」へ行ってきた。

地図を見ながらどこかなぁと神社を探していると、完全に路地裏に溶け込んでいた神社がひょこっと現れた。コンクリート造りの社殿は、パッと見異様なものだったが、神社へ入るとなんとなく神聖なものを感じた。不思議なもんだ。

お社への階段を登って、賽銭箱にお賽銭を入れて、二拝・二拍手をして手を合わせて神様に祈りを告げる。しかし、私はいつもここで詰まる。

烏森神社に限らず、私はたまに近所の神社へ祈願やお礼のために参拝へ行く。ただ二拝・二拍手をした後、神様へ祈りを告げる時に100%頭の中がこんがらがって何を告げていいのか分からなくなってしまう。事前に、あれを言おう、住所と名前を言わなくちゃ、とか色々と考えていざ参拝!と思っても、手を合わせて目を閉じると頭の中がこんがらがってしまう。

どうすれば落ち着いて、かつ素早く参拝できるのか知りたいものである。

ともあれ、幸いなことに他の参拝客がいなかったので、ゆっくりと時間をかけて参拝する事ができた。冗談抜きで一分半くらいは目をつぶって手を合わせていたと思う。目を開けて一拝をして顔を上げると、そこに「防犯カメラ監視中」と書いてある貼り紙があって若干恥ずかしかったのは言うまでもない。

参拝を終えた後、お守りとおみくじをいただきに行った。

お守りは白と黒があったが、黒を選んだ。烏森神社のお守りはモフモフしていて分厚い。思わず手でにぎにぎしたくなってしまうお守りだった。

おみくじは願意・占うものにより四色に色分けされた烏森神社独自の「心願色みくじ」という少し変わったものを引いた。

「超大吉」という面白い運勢があったが、結果は「吉」だった。

「心願色みくじ」は引いて終わりではなくて、その後にペンで願い事を記した紙を結び紐に付けるという工程がある。

なにを願おうか迷ったが『文學賞作家になる』と書いて結び紐に付けた。願いというより宣言に近い気もするが、そのくらい勢いのある方が神様もお力を貸してくれるかもしれない。叶うと良いな。

そんなこんなで私は神社を後にして、徒歩で東京駅へ向かい、疲れ果てた挙句東京駅の中で道に迷って彷徨い続けたなんてことがあったが、それはまた機会があったら書こうと思う。

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