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ファー・カントリー

カウボーイが牛を連れて、
小さなドーソンの街にやって来た。
ここ、遠いドーソンの街で、
カウボーイは牛を売りたかったが、
街の人々は歌を歌ってばかり。
遠い国にーーカウボーイは足止め。

強盗が手下を連れて、
小さなドーソンの街にやって来た。
ここ、遠いドーソンの街で、
カウボーイは強盗の手下に会い、
言った、「俺は出て行くつもりさ、この
遠い国からーー足止めをくらってはいるが。」

街の人々はカウボーイに頼み込んだ、
強盗たちを追い出してくれと。
どうか、奴らを追い払ってくれと、
街の人々はカウボーイにすがったが、
カウボーイは強盗たちに背を向けた。
遠い国でーー足止めのカウボーイ。

強盗たちが若い男を殺した、
寂しげなドーソンの街で。
ここ、遠いドーソンの街で、
強盗たちは牛や鶏を奪った。
街の人々の歌声は聞こえなくなった、
遠い国からーーカウボーイは出て行ったのだ。

観客である私たちはさみしい気持ちになる、
ストーリーが思い通りに進まないと。
カウボーイが街の人々の期待を裏切ると、
観客である私たちは怒りさえ覚える。
それが映画の魔法、
遠い国にーー足止めの私たち。

しかし、
カウボーイは戻って来た、
寂しげなドーソンの街を救うために。
ここ、遠いドーソンの街を救うため、
カウボーイは強盗たちを追い出した。
彼と街の人々(と私たち)は歌を歌った、
遠い国でーーカウボーイは暮らすことにした。

こうして、私たちは、
『遠い国』をーー度々観返すことになるだろう。

(「ハッピーエンド」ほど、魅力的な約束はないのだ。)

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