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サーカ・A・イズ・バック

「ビリー・イズ・バック!」
              『バッファロー66』

プロメテウスの運命に涙を流す宇宙から、
分断された空に
捕まったか、
もしくは、
ハデスの妻に顔をしかめる地球に、
統合された大地から
解放されたかして、
コール・ハーデンは運搬用の家畜を盗み、
判事ロイ・ビーンによって、
酒場の法廷で処刑されそうでいる。
ところが、
ロイはコールの嘘にまんまと担がれ、
2人は酒を飲み、酔い潰れ、
奇妙な友情で結ばれた。
そして言う、
「お前には俺が必要だし、
俺にもお前が必要だ」と。

ところで、
私が自分の『note』を開いたとき、
思考がコーヒーカップから、
レインコートへと染み出し、
私は表現のインクが広がる可能性
ーーそれは、正確な地図として、
または、精巧な罠として、
この国を包む「新聞紙」くらいまでーーを感じた。

海の外に目を向けると、
民主活動家がでっち上げの罪で、
牢屋に入れられているのが見えた。
それから、
権威主義的愛護団体が、
嘘っぱちのおとぎ話で、
スリランカヒョウを誘い出すのを聞いた。
そして、
夜明け前の最も暗い時間に、
イラン製のドローンが、
攻撃目標を探している。
私は「もう一人の自分」に電話口から、
ジョン・ドゥーが「大佐」に話しかける、
あの親しげな調子で、
こう言われた、
「君にはぼくが必要だし、
ぼくにも君が必要だ」と。

私の机に山積みの知識は
必要としている、
ボートを貸し出してくれる仲間たち(君が
そうでいてくれたらうれしい)を。
セロハンテープで繋げられたフレーズは、
逃げ出したがっている、
『note』に内在する温和な空気の中へと。

イメージが第一にあり、
次にテーマが発作を始める。
論理は腹を空かせ、
最後に言葉が求める。
というわけで、サーカ・Aは帰ってきた。

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