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壁に映るドラゴン(グレタ・ガルボに)

少年は震え上がった、
壁に映るドラゴンに。
彼は怖がった、
その影が迫ってくるたびに。
少年はママを呼んだが、
ママは来きてくれなかった。

少年はお願いした、
その氷の息を吐くドラゴンに、
部屋から出て行くようにと。
子供部屋に居座るのは悪いことだと言って。
少年はママを呼んだが、
パパは「ママは天国にいる」と教えた。

少年は毛布に隠れて見張った、
ドラゴンの体が風になびくのを。
そして考えた、
もしもお前がぼくの友達だったらと。
そしたらぼくはお前に乗り、
ママにもう一度会いに行くのに。

少年とドラゴンは高く、遠くへーー
星に届くまでーー飛んだ。
ドラゴンが翼を広げると、
少年はあらゆる物の中に勇気を見つけた。
ママ、ぼくはもう、
ドラゴンなんてこわくないよ!

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