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読者視点で考える理想の電子書籍販売

私は小説を書く側でもありますが、なによりも読む側であり続けて来た人間です。そんな読書中毒人間としての立場から、最近にわかに活気づいて来た物語を販売する市場への希望を少々述べさせていただきたいと思って筆をとってみました。

■電子書籍も『所有』させて欲しい

本を愛する人間の多くが同意してくれると思うのですが、読書好きにとって、本は一度読んだら終わりというものではありません。数日後、もしくは数年後にまた読み返し、かつて感じた感動の一部を懐かしく思い出す存在です。しかし、現在の電子書籍の多くは購入したのに所有は出来ない状態です。

販売サイトとその電子書籍リーダーと購入した電子書籍が紐付けされていて、その販売サイトが消えてしまうと共に失われる危険性を常にはらんでいます。また、単純な話として、オフラインで読書をする際に読めないのは困るということもあります。

■レスポンスのよさは必須

本を選んで読み始めるまでに何段階もの引っかかりがあると、ちょっとした時間に読書をしたいという意欲が失われてしまいます。ゲームもそうですが、ローディングが多い作業は、内容の良し悪し以前の問題として苛立ちを感じてしまうのです。

■購入する際に最低でも序盤の2ページ程度は読みたい

内容がわからないまま何かを購入するのはほとんどギャンブルのようなものです。私達がお金持ちならそういうギャンブルも楽しめるかもしれませんが、残念ながらそのような余裕がある人は少ないでしょう。ある程度内容を把握してから本を購入したいのです。

■販売サイトの差別化

電子書籍販売ならではの強みとなる部分として考えてみました。電子書籍を購入するだけでなく、入り浸りたくなるような販売サイトなら、新刊などの情報に触れることで購入したい意欲が湧きます、つねに物語に触れていられる販売サイトであると嬉しいですね。

個人的なあったらいいなの話ですが、ゲームのように自分の書斎を作れると魅力的ではないでしょうか?コーディネートなどを自由に出来る自分だけの書斎は本好きなら誰もが持つ憧れだと思います。

ノーマルの書斎は無料配布として、グレードの高い本棚や机、装飾品などは有料か本の購入ポイントで取得出来るようにすると尚いいかもしれません。
自分のアバターが存在する小さな書斎で本棚にふれると本の一覧を見ることができて、本を選ぶと電子書籍リーダーが開くというデザインとかいいですね!

あと、所有するMP3と連動して書斎のアナログなレコードやステレオなどから流しつつ、好きな曲を聴きながら読書をするとか。もちろん電子書籍リーダーを開いているときには書斎は閉じていますが、裏でMP3を流すぐらいはそこまで負担にならないでしょう。あ、アバターは椅子に座れるようにしてくださいね!

まぁ単なる妄想なのですが、そういった差別化された楽しめる電子書籍の販売サイトが欲しいなと思ういち読者なのでした。

余談ですが、昔UO(ウルティマオンライン)というMMORPGをやっていたのですが、そのゲームでは本を作ってそこに短い文を書き込むことが出来ました。そこにゲーム内日記を書いて売っている人がいて、私もゲーム内で物語を書いたりしていました。あれは楽しかったなぁ。

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