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5年ぶりぐらいに〝油絵〟描いてみた!

こんにちは、画家のあおいうにです。
私は東京藝術大学芸術学部美術学科油絵専攻絵画コース出身なのですが、油絵を描きません。
ほぼいつもタブロー(キャンバスやパネル)はアクリル絵の具、たまにアルキド絵の具オイルパステルで、ドローイング(紙)は水彩や色鉛筆が多いです。

理由は簡単で、速筆のため乾くのが待っていられないからです。
アクリルの方がメーカーにはよるけど発色が良く、黄変もしないから好きです。

しかし、油画にはアクリル画にはない色のグラデーションや深みがあると思います。
発色も、メーカーやオイルの調合を間違えなければアクリルよりも綺麗です。
油画はアクリル画に比べて濁りやすくビビッドにはならないとはいえ、油にしか出せない色彩の良さ・美しさがあります。

また、マチエールやテクスチャも、油には独特のものがあります。

アクリルの方が安い素材ですが、発色にこだわると、高いメーカーのを買わなければならないし、顔料を増やしたり、水の代わりにグロスポリマーメディウムやクリスタルジェルメディウムで描いたりもするので、結局は油と変わらないお金がかかります。

パレットも、紙なので、消費が激しいです。
油の場合はひとつの木パレを何年も使うことができます。

ここまで書きましたが、本来私はアクリル絵の具派です(笑)
でも、これらを鑑みて、最近は油絵を描くことに挑戦しています!

いくつか紹介しますね。




「青い山脈」
2024
F6(410×318mm)
キャンバス、油彩、アクリル

こちらは、アクリルで下地を描いたあと、油彩で締めた絵です。
油→アクリル の順番はできないので注意。弾いてしまいます。
アクリルで大体描いた後、油を重ねると、とても艶ややかなコクが出ます。
乾かす時間を短縮できるのも魅力です。
何度も描き直しながら微調整してやっとの思いで描いた絵です。
最終的には動きのある画面になったかなと。




「幻聴はこう言った。貯金しろ!」
2024
F4(333×242mm)
キャンバス、油彩


こちらは少し小さめの作品です。
ある日幻聴に耳元で「貯金しろ!」と言われたので、そのイメージで描きました。
英語なのは、海外の人にも伝わるようにです。
また、「貯金してください」みたいに取られそうだったので、「save」を連呼したり大きくしました。絵的なバランスを取るためでもありますが。
お金の大量消費されつつも煌びやかな魅力には勝てないというイメージの色です。
イエローとブルーで対比をつけて、配色しました。



「幻触が私の体を足元からてくてく登ってきてズルルっと耳に入ってきた」
2024
F6(410×318mm)
キャンバス、油彩

こちらは、寝ている時に幻触を感じた時の絵です。
足元から何者かがてくてくよじ登ってきて、なんと、ズルルっと耳にドリルのように入ってきたのです。
起きてから怖くて怖くて、そのトラウマをなんとか自分の中で決着つけるために、描きました。
赤を大胆に使った恐ろしいイメージです。
最初は具象的に描いたら失敗したので、完全抽象で描き直しました。




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