見出し画像

また会いたいわけじゃないけど

「友達」という言葉を使うのが年々、難しくなってきている。
20代のころはシンプルだった。
頻繁に/たまに会ってお茶したり飲みにいったり、行きたいイベントに誘って一緒に行ったりする同年代もしくはプラスマイナス五歳くらいの存在を「友達」と呼んでいた。お互いに。

今は限界集落に住んでいることもあり、同年代の人と知り合って仲良くなる機会はあまりなく、付き合いはあるけど「友達」と呼ぶのはなんだか違うという気がすることが多い。
よく話したり、お茶に行ったりすることがある人でも、年が上下に15~20歳くらい離れてると「友達」と呼ぶのにためらいがあり、かといって「知人」では遠すぎる感じがして、説明する時に「仲良くしている人」とか言ったりする。
ということは私は、「友達」は同年代の相手にしか使えない言葉だとどこかで思っているのだろうか?
仲良くなったと思っていても、一度しか会ったことない相手とかだと、「私は友達になったと思ってるけど向こうもそう認識しているのか?」と気になり、これまた呼称に迷う。
ということは私は、「友達」とは相互にそう認識していないと使えない言葉、と定義しているらしい。
とはいえ、小学生みたいに「私たちは友達だよね」とわざわざ確認しあうこともないので、その定義では友達はすごく狭き門になる。
「一度会ったら友達」みたいな定義の人もいるので、お互いの定義が違っていたらどうなるのだろう。

ここから先は

1,775字 / 1画像
すべて未発表、noteのみのエッセイです。

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについて小声でお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?