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行政書士試験から一年後に思う事3~狭く濃い基礎知識で肢を選ぶ~

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ごろきちさんの画像を使わせていただきました


独学で勉強する場合狭く濃くなのか広く薄くなのか
初学者なら前者がおすすめで複数年なら自分の思う方向性でと
何とも役に立たないアドバイスしかできない自分ですが
自分が受けた2022年の問題の中で印象に残った1問を紹介したいと思います

狭く濃くの勉強法で解けた一問だなと試験中に強く思った問題です

2022年 問35 相続の問題です
試験問題を載せるのはちょっと怒られそうで怖いのでこちらで見てみてください
行政書士試験研究センターのHPです

めちゃくちゃ簡単に意訳したものをのせておきます

1条文知識そのまま
 (祭祀に関する権利の承継)
第八百九十七条
 系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。

2 慰謝料請求権は相続されない

3 預金債権は遺産分割の対象にならない

4 共同相続人の一人が勝手に処分した相続財産は遺産分割の対象にならない

5 相続開始後3か月たてばいつでも遺産の分割ができる

正解は1

この問35はある資格学校サイトの難易度としては『B』問題です
正答率は50%だそうな

で、この問題の肢1を知ってる人は少ないのではないでしょうか?
しっかりと民法の条文素読をしていればわかるかもしれませんが
少なくとも自分には何が書いてあるのかさっぱり(笑)
今にして思えばお墓と仏壇の話ですね

でも私は自信をもって1を選びました
残りの4肢が間違いであるという事に自信があったからです

この4肢は基礎知識で充分解ける肢ですね
しかし解ける肢といっても記憶があやふやだとどうでしょうか?
見たことある肢を全部×としてしらない肢を〇にする
自信がないとなかなかできない事だと思いませんか?
あやふやな記憶で自分の勘違いがあるかもしれない
そう思ったら見たことある4肢のどれかが間違いかもしれないと考えるかもしれません

そして正解の1の肢を知っているための学習量ってどれぐらい必要だと思いますか?おそらく1の肢なんて今後10数年肢として出てこない知識でしょう
しかも読んだ事ある程度ではなく、その肢にも間違いが含まれている可能性もあるかもしれません
となると見たことあるあやふやな5つの肢から正解を選ぶことになりかねません

こういう問題を振り返った時に
1の知識は知らない→やっぱり条文・判例をめちゃくちゃ勉強しなければ!!って方向と
残り4つは基礎知識で解ける→やっぱり基礎知識を徹底的に叩き込むぞ!
で方向性が分かれる気がしますね

以上の事が自分が狭く濃くを推す理由ですね
行政書士試験は過去問題集そのままの再利用はほぼありませんので
初見の問題を解いていく行くことになる試験です
ちょっとでも自分の知識に揺らぎがあれば自信をもって肢を切る事が出来なくなります
複数年やたっぷりの学習時間を取れる人でもない限り
狭く濃い基礎知識の習得でもかなり大変な事じゃないかなと思います

とはいえ独学は自分で考え工夫するのが楽しみの一つでもあります
楽しんで学習頑張ってくださいね~

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