こんにちは、大原です。
本日は昨日の振り返りに続きまして、２０２４年の抱負とやりたいことについて書いてみようと思います。かなり長くなってしまったので、時間があるときに読んでいただければと思います。では行きましょう！！

抱負

今年の抱負を決めました。
『コーヒーを楽しむ』ー初心と継続ー

メインの抱負

メインは「コーヒーを楽しむ」という言葉を抱負として決めました。大学時代にぼくが魅了されたコーヒー。いつしか仕事になりました。昔は新しいコーヒーの味に出会うことが幸せだったし、器具も豆も、お金の続く限り入手していたものです。新しいお店が出来たらすぐに行って、遠くのお店でも行きたいと思ったらすぐに車で行くくらい、熱量がありました。今の大津店を営業してくれているすみーさんと、夜通しコーヒーについて語る、そんな日々でした。楽しくて、きっと周りから見れば変な奴らだったと思いますが、それでもいいと思えました。学校にも電動ミルをもっていって、教室でコーヒーを淹れたり、自家焙煎の豆を大学の職員さんに売りつけたりしていました(笑)

YouTubeでもコーヒーの動画ばかり四六時中みていたし、家では暇が出来たらコーヒーをドリップして家族や友だちに配っていました。

コーヒーは商品となり、お金をいただく手段となり、売れなければ続けられないものになりました。ほかのお店に行っても、「どこの豆を仕入れて何円で販売してるんだな」とか「この器具の配置にすると導線が良くて提供がスムーズだな」とか、どうしてもそんなところばかりが目に付くようになりました。人気なお店に嫉妬したり、仕入れでもコスパが頭をよぎります。

でもぼくは、そんなことがしたいのではなく、コーヒーを楽しみたくて趣味にしました。その自分の大好きなコーヒーをほかの人にも伝えたくてお店を始めました。けれど気が付けば、お店を続けるために、お店を続けていました。もっと生々しく表現するなら、家賃や仕入れ代を払うために営業していたような気がします。目的を見失っていたともいえます。もちろん楽しんでもいましたよ、あくまでも「昔に比べて」というお話です。

そして、ぼくは会社を辞めました。すると今まで以上にコーヒーが商売になりそうでした。実は会社を辞めた11月から、少し悩んでいました。これまで自分が大好きだったコーヒーが、自分の人生を苦しめているような気がしたからです。退職後の長期休暇では、コーヒーを楽しむ自分よりも、「コーヒーをどう売るか」であったり「どのように売り上げを立てるか」を優先して考えている自分がいました。

これは当然です。生きていかなければいけないんだから。ここまで露骨に表現する人がいないだけで、お店をしていればみんな、お金というものには振り回されるものだと思っています。

でも

楽しくないのに、お店を続ける意味なんてきっとなくて、そんなことお客さんだって求めていないはずです。

ぼくの大好きなお店では、コーヒーを愛してやまない店員さんと、それを受け取るぼくがいました。ぼくは大きな勘違いをしていました。儲けるためにお店を始めたわけでもなければ、コーヒーはお金をいただけるから好きなわけではありません。ぼくは大好きなコーヒーをただ伝えたかった。「コーヒーってこんなにおいしいんだよ」って「家でもコーヒーっておいしく淹れられるんだよ」ってたくさんの人に知ってほしかっただけなんです。

という経緯から、非常にシンプルで簡単そうに見える目標ですが、2024年はこの『コーヒーを楽しむ』ことを重視しながら、よりよい、熱量のこもったお店にしていこうと思います。

サブタイトル

サブタイトルには
「初心と継続」
という言葉を入れました。

初心

「コーヒーを楽しむ初心を忘れないこと」
それから
「お店を始めた最初の日を忘れないこと」
主にはこの2つの初心を忘れないということです。コーヒー屋さんを始めた日、たくさんの友だちが来てくれて嬉しかったこと。はじめて見知らぬ方がお店に入ってきてくださって、コーヒーの魅力を伝えたら喜んでくださったこと。（←このお客さんは今でも通ってくださっています）
この気持ちさえ忘れなければ、これからぼくのすることはきっと大きく道を外れてしまうことは無いと思います。くれぐれも初心を忘れないこと。今年の戒めとして書いています。

継続

ぼくは全てのことは継続あってこそだと思っています。SNSやこのブログだって、一度何か投稿すればオッケーなんてこと、ひとつもありません。今年はSNSやYouTubeへの動画投稿、ラジオ配信など、情報発信活動に力を入れていきたいと思っています。この発信活動は完璧な一作品を作るよりも、粗削りでもいいから継続して頻繁に投稿することが大事なんだと思います。ということで継続を挙げました。

2024年やりたいこと

今年やりたいことを具体的に箇条書きにしておきます。すべて途中であきらめることなく、言い訳せず、継続。やり切ることに全力を注ぎます。

・読書１００冊
毎年50冊くらいは本を読んでいましたが、昨年は多分、10冊も読めていなかった気がします。本を読むと、内容が勉強になるだけでなく、自分の内面や今考えていることがわかったりします。本屋で読みたい本を探している時、手に取る本の系統で、自分の調子がわかったりするものです。

・ひと月ごとの月報の執筆
昨日、2023年の振り返りを書こうとしたとき、あまりにも自分が忘れっぽい性格なんだということを知りました。だから大事な思い出や自分の考えたことを記録しておこうと思います。このnoteで月報として写真を添えて、毎月配信しようと考えています。

・簿記検定の勉強
楽しくコーヒー屋をするにあたって、自分のコーヒー以外のスキルを上げておいて、逃げ道を作ることも大切だと思っています。そのため資格の取得を目指そうと思います。お店の暇な時間を利用して、今年はコツコツ勉強してみます。

・ネットショップの定期便を強化
ぼくはネットショップでコーヒー豆の定期便というものをしています。この定期便の加入者様が増えてくださるように頑張って宣伝しようと思っています。まだまだ加入者様は多いとは言えませんが、それでも毎月ぼくらのコーヒーを楽しみに待ってくださっている方がおられるということは非常に日々のモチベーションになっています。前述のコーヒーを楽しむに矛盾しそうな目標である「商品の宣伝」です。ですが、毎月定期的に購入していただくと、お店としては非常に重要な基盤となるので、比較的心にゆとりをもってぼくはコーヒーを楽しめると思うんです。購入者さんも毎月無条件にコーヒー豆が送られてくることで、日々の生活にコーヒーが溶け込んでいくと思います。定期便を買ってくださる方が増えれば、毎月売れる豆の量も予想しやすく、それに向けたわくわくする仕入れをすることができます。購入者があらかじめわかっているというのは非常に重要なことです。ぼくのコーヒー屋としての理想はこの定期便なんです。毎月、コーヒーでお客さんとコミュニケーションを取りながら、たまに手紙を同封したり、店頭で直接お話したり。その中心はコーヒー豆の定期便です。ぼくの豆を無条件で買ってもいいよと信頼してくださるお客さんとともに歩むとも言い換えられるかと思います。

・豆を安く提供する
現在、此処珈琲焙煎所でのコーヒー豆の価格は100gで900円。どの銘柄でも同じです。これは開店当時から3年間１度も変えたことがありません。なんならネットショップを始めた時からこの価格です。お店を始めた当時は、900円という価格はちょっぴり高価格帯でした。けれど昨今の物価高、輸送費コストの上昇で、現在は少し安価なくらいの価格になりました。ぼくとしては値上げを少し考えていました。当店の豆はグレードも高く、実際にもっと高価な価格帯で販売する必要のある商品もたくさんあります。
でも、物価高はお店だけの問題じゃないなぁと思います。当然、消費者の方も大きな影響を受けています。
日常に馴染むにはもっと手に取りやすい価格を実現したい。やっぱりコーヒーに割くことができる予算だって人それぞれだと思うし、お金に余裕がなかったら楽しめないなんて、悲しいですよね。
安売りは絶対しない。これはぼくの信念です。いいものはいいものとして、適正価格で販売しないことは、冒涜に値します。安価でチープで中身のないものであふれた世界で、それらと一線を画す本物を作り続けるためには対価は必要です。
だから豆のグレードごとに、適正な価格設定を行い、手に取りやすいおいしいコーヒーも扱えるようにします。また、販売できる量が増えれば規模の経済で少しは価格を抑えることができます。原材料やその加工、適正価格をいただくことに一切の妥協はしませんが、それ以外の部分で、もっと手軽に購入できるように、できる限りのことをしようと思います。（仕入れのタイミングやロスを減らすなど）価格改定を予定していますので、細かな部分が決まり次第お知らせさせていただきます。

・発信活動
発信活動を頑張ります。今まで通り、このnoteとInstagramを中心に、YouTubeへの動画投稿とスタンドエフエムでのラジオ配信を追加して頑張ります。

まとめ

最後まで読んでくださった方がおられれば、ぼくはとても幸せ者です。こんなに長い文章を誰かに読んでもらえるなんて、、、、最高です。
長くなってしまいましたが、まとめると2024年も全力疾走で生きていくということです。まっとうに、真面目に、ひたむきに、自分に嘘をつかない。そんな堂々と胸を張って振り返れる１年間を送ろうと思います。

毎年、新年はやる気に満ち溢れます。3日くらいたつと、その熱意は無くなります。今年はそうならないように、ここに抱負を残しておきます。

最後になりますが。。。
本年も皆様、
よろしくお願いいたします。
ぼく含め、皆様にとって、
良い1年となりますように。

え、待って、また4,000字超えたよ、怖い。

此処珈琲焙煎所　大原悠人