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究極の二択

私が初めて買ったCDは
スガシカオの19歳だった。

当時アニメでxxxHOLICがやっており、
サビのメロディーに強く惹かれたのを覚えている。

当時小学生だった私は衝撃だった、
なんか大人っぽい!カッコいい!
このCDが欲しい…..

でもお小遣いは月に千円ほど。
慎重に欲しいものを選ばないといけない…

ちょうど同時期に欲しいCDがもう一つあった。
それは小梅太夫のCD。
エンタの神様の全盛期、私は小梅太夫が大好きだった。

究極だった、どちらも欲しい。

でもお金に余裕はないし、
子供ながら人生で一番最初に買うCDというものは、
大事な選択なのではないかと思って何となく慎重になっていた。

小梅太夫の初CD、前情報がない、
どんな音楽が流れるのかわからない。
これでヤバいやつだったらどうしよう、
でも好きなんだよな…ネタ面白いんだよな…
買って後悔しないかな。
CDショップで私は長い時間悩んだ。

結論、どんな音楽かわかっている
スガシカオの19歳を選んだ。

今は思う。
小学生でそのチョイスは渋いと思うぜ、と。

逆に小梅太夫だったら、
それはそれでネタになっていたかもしれないから
よかったと思うけど、
スガシカオを選んで本当に良かったと思っている。

一人暮らしの今、購入したCDは実家で埃をかぶっている。
サブスクを利用して19歳を聴いている。

あの時何をしていたか、何を考えていたか、
あんまり覚えてはいないが
二次創作にのめり込んで生き生きとしていたことは覚えている。

あの時は好きなことに全力だったな、
今そのやる気をくれ、過去の自分。


これからも新しいものに沢山出会い、
初めてのことに悩んで取捨選択を繰り返していく。

間違えることも沢山あるだろうけど、
どれを選んでもそれは私の意思である。

沢山間違えてきた、でもそれで学んだことも沢山ある。
間違えたからこそ出会えたものも沢山ある。

結論それは間違えではなかったことになる。
間違えていても、私は正しい。
そう感じさせてくれる出会いに感謝している。

ちなみに小梅太夫のCDは一度も聴いたことがない。

#はじめて買ったCD

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