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珍しく映画館に通ったら2つほど引っかかったので書き残す☺︎

2024年3月、ゴジラ-1.0を観に映画館に行った。
そこから2024年4月現在までの間に5回も当該作品を観に行くことになったのだが、その中で感じた引っかかった点について2つ書いておきたい。

ちなみに私の映画館の選択肢には昔から使っていたからというだけの理由でTOHOシネマズしかないので毎回TOHOシネマズを選んでいる。そのため本稿における映画館とはTOHOシネマズのみを指し、他の映画館がどうなっているのかは分からない。


その1:本編をちょっと出し

開演時刻から本編が始まるまでの間、10分間ほど他の作品や何かしらのプロモーションが流れる。

それはいい。

しかしそのプロモーションの中にこれから観ようとしているゴジラ-1.0のそこそこ盛り上がる場面と音声が含まれているというのは一体如何云う御了見いったいどういうごりょうけんなのだろう。

映画館で観た方がいいとか自宅のモニターで十分だとかグロいとかホラーすぎて無理だとかの情報は事前に知りたいので調べるが、映画館に来ている時点で「その作品」を観に来ているのだから、「その作品」に関しては本編だけを観せてほしい。

他の作品を観に来た時にゴジラ-1.0のちょい出しがあるのは全く構わない。
これから観る作品に関係ないのだから。

しかし目的の作品がプロモーションに使われていて中途半端に観せられるというのは非常に冷める。「上映前の映像には上映作とは違う作品を使う」という、たったそれだけのことになぜ配慮できないのだろうか。

舞台を観に行っても「これからやる本編で出てくる名シーンなんですけどプロモーション絡めてちょっとだけ見せますね!」とかあるのか?
そんなの舞台で見たことないよ。

「号泣しました!」とか「ラスト10分間を見逃すな!!」とか「最後のどんでん返し!!!」みたいな観る気をなくす宣伝が存在しているのと似たような感性なのだろうか。

正直、ゴジラ-1.0が例外中の例外だっただけで映画館に観に行くということ自体がレアである。我ながら全く「いいお客さん」ではないのでこんな意見は全く聞いてもらえないかもしれないし的外れなのかもしれない。

しょっちゅう映画館に行くような「いいお客さん」からしてみたら慣れたものなのかもしれないが、私にとっては愕然とするくらい配慮に欠けたものだと感じた。

世の物申す系一般人の皆さんは芸能人の不倫なんかで盛り上がっている暇があったらこういうことにこそ文句を言うべきじゃないか?😡



その2:観たい作品の観れる映画館が探しにくい

近くの映画館で観たい映画のノーマル版を探すだけなら特に困ることはないが、今回のゴジラ-1.0はノーマルDolby ATMOSIMAXモノクロ轟音と選択肢が5つもあり、さらにノーマル以外は観られる映画館が限られる。

そして2023年11月の公開から数ヶ月経った2024年3月から検索しはじめた、という状況での話だ。

一番簡単なのが「作品のページに行って、アコーディオンパネル式で並んでいる映画館を一つずつ選択して開け、上映内容を確認する」だと思う。

TOHOシネマズ
TOHOシネマズ

公開当初はこれでもいいかもしれないが、この選択方法ではノーマル以外の上映が今どの映画館で実施されているのか、それともノーマル以外は全て終わってしまったのか、それをパッと知る方法がない。

  • 作品名

  • 上映方法(複数選択)

  • 映画館所在地(複数選択)

  • 日時

の組み合わせで検索できるようにはならないものだろうか。

作品の公式HPに行けば「〇〇版対応映画館一覧」は観られるが、リアルタイム性に乏しい場合が多く公開して1ヶ月ほどの間しか参考にならない。

結局、現在そんな映画館が存在しているかどうかも不明な中「自分が行けそうな範囲の映画館の行けそうな日程を全て開いてまわる」という令和になかなか体験することのないデジタル上のアナログな作業をすることになる。

TOHOシネマズのサイトでスペック別に映画館を探すこともできるが、

TOHOシネマズ

この先に遷移しても文字通り「対応している劇場一覧」が表示されるだけである。

「上映方法だけ」で映画館を探すことってそんなに多いだろうか?

「作品は何でもいいからIMAXで観たい!!」という人もゼロではないだろうが、通常はこの日/この時間帯に/この地域内で/観たい映画の/観たいバージョンが/観られる映画館を探すんじゃないのか?

上映方法ごとの劇場一覧なら一覧を載せたページのリンクを貼るだけで検索システムを通す必要がなくて楽なのだろうが、私にとってはあまり意味のない案内だと感じた。

リンク先のページも広報的な作り方なので「観たい作品を含めて劇場を探したい」場合にはあまり親切ではない。

「リンクを貼るだけで検索システムを通す必要がなくて楽」というのは複数条件検索機能がない理由としてありえそう……システム開発にも当然大金が必要だし恒久的に必要になるメンテナンスにもお金がかかる。

しかしノーマル版でもチケット1枚2,000円とるのにまともに検索もさせないとは。

もっと望む情報を引き出しやすい検索方法が存在するのかもしれないが、私程度の知能の人間が軽く探しても望む結果を容易に引き出せるようにするのが大衆向けのサービスの努めるべきところでもあると思う。

賢い人だけが辿り着けるような方式のサービスは賢い人しか使わないところに存在すれば大変いいサービスだが、普通の人が使うサービスは普通の人が使いやすいものでなければ。

この考え方を「お客様は神様思考」や「モンスターカスタマー」だと感じる人がいるかもしれないが、使う人が使いやすいものを作る、最も求められている機能を備えるというのは基本的な考え方でしかない。

……これがもしTOHOシネマズに有料会員登録してあると複数条件での検索が可能になる仕様だったりしたらもう閉口する。



余談

フォローするわけではないが、普段あまり行かないとはいえ「映画館で映画を観る」時のわくわく感というのは何歳になってもいいなと思った。

コロナ禍にあったような気もするけれどジブリ作品のリバイバル上映をIMAXでもう一度やってくれないだろうか。
ゴジラ-1.0を短期間で何回も観たおかげで映画館に行く習慣ができたので今なら私史上最もフットワーク軽く映画館に通い続けられる。

本家のタタリ神をIMAXでもう一度観たい。

そういえば私の中での映画料金は1,800円だったのだがいつのまにか2,000円に上がっていて驚いた。1,900円の時期もあったらしいが、私はその頃に利用していなかったのか覚えがない。

映画1回2,000円って、かなり高いと思う。
大幅に値下げされているサービスデーもあるが、通常料金にオプションを付加したら平気で3,000円くらいになるし、映画はだいぶ高級な娯楽になってきたようだ。

学生の頃にデートで映画を観ようと思ったら一人2,000円かかるなんて……と思ったが、細かく学生料金が設定されているようで小・中・高校生は半額の1,000円だった。

TOHOシネマズ

素晴らしい。

シニア料金なんてものがあるのも知らなかった。
60歳を超えると毎日がTOHOウェンズデーになるというのは素敵なことだ……と思ったが、私が60を超える頃にはまた値上がりして基本2,500円シニア2,000円になっているかも。

映画1回の料金2,000円を体験そのものに対しての価格として考えてしまうと作品ごと人それぞれになるが、映画を観終わった後に満足度に応じて追加で支払えるシステムでも導入してくれれば鑑賞後の感動でテンションが上がっているので容易にチケット代以上の金額を引き出せるのではないだろうか。

正気を失っている時にお金を引き出すのが一番いい😏

しかしこのシステムを活用するには鑑賞後の熱が冷めやらぬうちに手続きをさせる必要があるからあまり現実味がないかな。

電脳化でもしてあれば鑑賞後に投げ銭リンクを飛ばして視界に表示させ、脳内で金額を設定、各ユーザの設定した承認動作(フォーカスした状態で右目のウインク2回とか、フィンガースナップとか)で確定、とかそういう攻殻機動隊やエッジランナーズみたいな世界観の仕組みができて楽しそうだけど〜〜

いや、せっかく感動している時に投げ銭リンクなんか飛んできたら興醒めだろうからそれを主目的とした通知はだめか。

ライブ配信みたいに鑑賞中に投げ銭できるのが自然なんだろうけど、映画館で鑑賞中に投げ銭するなんて正気の沙汰じゃないから絶対だめ。集中しろ。