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『もしもピアノが弾けたなら』とストリートピアノ

もしもピアノが弾けたなら 思いのすべてを歌にして きみに伝えることだろう

西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』

ある手続きを終えた帰り道の途中、私はエスカレーターに乗っていて、そこで突然耳に入ってきたのが、上記の歌詞にあたる部分のピアノの旋律。面白いチョイスしてるなぁと思いつつ、『もしもピアノが弾けたなら』のピアノの旋律が疲れた私の心を解きほぐしてくれる……と書いてる23歳の筆者、凄くないですか?(笑)

そういえばここにはストリートピアノがあった。もちろん予約なしに、誰でも弾ける。私がいた時は白髪のおじいさんたちが交代で色々な曲を弾いていた。🎶けれどー僕にーはこれ語りーたいー🎶(やや無理ある音ハメ)

『もしもピアノが弾けたなら』の音楽の良さを1番表してるのは、おそらく世代の方なら分かるであろう、ハネケンこと羽田健太郎さんの繊細かつ大胆なピアノの音色ではないだろうか。
若造なのであまり深いことは語れないが、ハネケンさんは本当に素晴らしい名曲を作った方だと僕も思っている。ばんばひろふみさんのSACHIKO、渡辺真知子さんのかもめが翔んだ日、小坂明子さんのあなた、スペースコブラの音楽……など、どれ取っても印象的で心地いい。そして不思議なことに曲全体を邪魔せず、むしろ調和が保たれている。こんなことをやってのけたあの頃の音楽家は凄いよなぁ。凄いって言葉で片付けるのもあまりよろしくはないかもしれないが、やっぱ凄いんだよなぁ。

ストリートピアノで聴いてから、改めてまた原曲を聴く。五臓六腑に優しい美味しさが染み渡るようだ。噛めば噛むほど、音色から旨味が出てくる。何度口に入れても、また食べたくなる。昨今ジャンクフードがあまりにも多すぎて食傷気味な僕には、こういうさっぱりとした料理を沢山食べる方が健康でいられそう。既に今こんなに老いていると、おそらく10年経てば天国へ行ってるかもね。その時はツェッペリンのStairway to heavenが流れてるはず。いや待てよ、この時に何が流れてるのがいいのだろう。あーこれキリないや。やめよやめよ。

ちなみにストリートピアノで弾くとするなら異邦人かなぁ。それに同時に、多分……歌ってるはず。

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