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ウィルス騒動が我々人類にもたらしたものとは(前編)

2022年2月末から3月にかけて、ヨーロッパでは事実上の収束宣言が出され、マスクの着用義務も撤廃されました。ウィルスがこの世から無くなった訳ではなく、風邪やインフルエンザと同じように扱いますよ。という意思表示です。

日本においても、3/1からの水際対策が緩和されました。
3回のワクチン接種者については、待機0日で、つまり隔離無しで入国できるようになりました。72時間以内の陰性証明は必要なようですが、これも撤廃されていくでしょう。

以前のように、自由に海外旅行ができる時代にはあと1年ぐらいかかりそうですが、明らかに出口は見えてきたように思います。
なので、このウィルス騒動で何が起こったのか?を自分なりにレビューして、これから1年間を過ごしていくのが良さそうだと言えます。


  • 危機を目の前にすると人々は結束するが長くは続かない。

  • その長く続かないストレスが様々なカタチで表出する。結果、ビジネスにおいて、経営において地殻変動が起こる。

  • 地殻変動が起こる要因は人々の意識の変化(行動様式の変化)である。(商品・サービスは成長の上限を迎えている)

  • 人々の意識の変化以外で唯一のビッグインパクトは、イノベーション(業界自体の定義が変わるような)である。

  • 人々の意識の変化に合わせた短期的ビジネスをするか?イノベーションを追求し続けるか?選択を迫られている。

  • イノベーションは言い換えると、アートをビジネスに取り入れる・big ideaを現実化させる・自分とつながる。

  • いずれを選択するとしても、大衆というものは無くなってしまった事にいち早く気付かなければならない。つまり、大衆を扇動するようなコマーシャルは費用対効果が著しく悪いのだ。


以前から、ビジネスは2つの手法に大別されてきた。
①お客様の欲しい物をつくる
②自分の創りたい物をつくる
この2つです。

日本においては、大東亜戦争以後、①がメインストリームでした。
それが50年以上続いたため、成長の上限に達してしまったのです。
私が小学生の頃は、ファミコン全盛期であり、毎月発売される新作のソフトにワクワクしたものです。その後、スーパーファミコン、プレイステーションと進化するにつれ、劇的なグラフィックの向上に全人類は感動したでしょう。欲しい物は際限なく広がっていた時代です。
しかし、時代が昭和から令和に変わる頃から、この際限なき欲望の拡張は上限を迎え始めます。「やりきって」しまったのです。

新作の家電は小規模な改良にとどまるマイナーチェンジモデル
自動車の燃費は劇的な変化がなく
新しいスマートフォンに買い換える理由は利便性ではなくバッテリーの劣化

これは世界的に同じように起こっている現象です。
そう、人類は既存の枠組みの中で「やりきって」しまったのです。
タイヤが4つ付いていて、前向きに座り、ハンドルを手で操作し、アクセルブレーキを足で操作する、という既存の自動車の枠組みの中で「やりきって」しまったのです。
※念の為補足しておくと、まだ改善する余地はあります。しかし、その余地は余りにも小規模であると言えます。

なので、選択肢を迫られました。
より、時代に合うように短期的なビジネスをするか
既存の枠組みではないイノベーションを起こすか

短期的なビジネスについては言及しなくても良いでしょう。
タピオカ屋・高級食パンなど、3〜5年で閉店する事までも計画されたビジネスモデルです。
あなた自身が望んで全力疾走しているのか?何かが自分をドライブさせていて、全力疾走させられているのか?
それを味わうのも人生です。倒産もひとつの通過点ですから、思いっきりやるのが良いと思います。

私が注目しているのはイノベーションです。
例えば、既存の自動車の枠組みとは異なるイノベーションを起こしたのはテスラです。
ネットで注文、オプションはダウンロード、内燃機関ではなく電気自動車、自動運転がウリ。
このようなイノベーションにより、新たな価値が世の中に生まれました。

①お客様の欲しい物をつくる
②自分の創りたい物をつくる


ウィルス騒動は、この輪郭をより明確に示してくれたと言えるでしょう。
ウィルス時代の商売においては、①を目指すなら絶えず変化する時代の流れに自分を合わせなければならない。年間計画は無意味です。毎月の計画を立案し、撤退を常に視野に入れておかなければなりません。

②を目指すなら、何をすれば良いのでしょうか?
どうすればテスラのイーロン・マスクのようになれるのでしょうか?
それはいわゆる天才じゃないとなれないように感じてしまいます。

長くなってきたので②については後編で

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