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人の意見に流されて育って来たZ世代の私が、世の中の様々なテーマについて考え、意見を持つ…

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人の意見に流されて育って来たZ世代の私が、世の中の様々なテーマについて考え、意見を持つこと、言葉にすることを始めます。

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「Z世代こそ共感できる『斜陽』」

小中学生以降、読書習慣がまるでなかったZ世代の私が最近になって必死で本を読むようになった。というのも、今年の流行りどころではなく何十年も語り継がれて来た名作、誰もが教養レベルで知っている名作を知らない自分たちが人生の先輩の考え方や価値観を理解したり、近い目線で対話することはできないと思ったからだ。ましてアーティストであれば、名作を知らずに大人の心を動かせるはずがないとようやく気が付いたのだ。あと5年早く気が付きたかった。 ▼最初は読み切れそうな薄い本から手を付けている。太宰

    • 「Z世代が考える世代間コミュニケーションの壁」

      大学生活から一転して職場に飛び込むと、先輩や上司との交流が増え、忘年会や新年会などのイベントで様々な人たちと出会う機会が増える。しかし、そんな中で感じるのが、上の世代とのコミュニケーションにおける戸惑いや不安だ。最近の飲みの席での経験を通して、若い世代の多くがこの問題に直面していることに気づいた。 ▼ある飲みの席で、仕事に関するコミュニケーションしか取っていない上司から、「お前はすぐ周りに流されるから筋の通っていない駄目な奴だ」という言葉を投げかけられました。これがまさに、

      • 「Z世代の私たちに何ができるのか」

        能登半島地震で多くの方が被災し、現在も行方不明者の懸命な捜索活動が続いている。避難所での厳しい生活を強いられている被災者の現状も日々ニュースで報じられている。 だが、学生はもちろん、社会人になりたての私たちには募金をする経済的余裕も、ボランティアに参加する時間の余裕もない。被災地域以外では、何事もなかったように日常が進んでいる。 そう。被災していない私たちZ世代は、目の前の日常を全うしていくしかないのだ。これからの社会を担っていく一員として、歩みを止めずに

        • 「ごめんなさい」

          地元の行きつけスナックにて10周年記念パーティーが開催された11月終わりのこの日、私は人生最大の失態をおかしてしまった。 社会人2年目にしてようやく気付いた飲み会や打ち上げの大切さ。若手が積極的に場を盛り上げて上司・先輩を楽しませることで、自身の株が上がり、職場の人間関係も円滑になる。後の仕事や新たな人間関係にも繋がる可能性を秘めた絶好のチャンスであることに気付いたばかりの頃だった。 この日のために馴染みのない演歌や昭和歌謡を覚えたり、かつてないほどお酒のペースを上げ

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        「Z世代こそ共感できる『斜陽』」

          「リサイクル」

          先日、友人の部屋の大掃除を手伝った。というよりむしろ私が率先して掃除を行った。脱ぎ散らかした洋服やらAmazonの段ボールやらで山積みのその部屋は、床が見えないほどかなり深刻な状態だった。  友人は仕事熱心かつ毎日終電が当たり前というハードな生活を送っているため、多少部屋が汚いのは仕方がない。ただ、あまりにも部屋がぐちゃぐちゃだと、せっかく家に帰ってきても心がリラックスできないだろうと思い、休日を返上して半ば強引に2人で掃除することにしたのだ。  友人の机には空のペット

          「リサイクル」

          『マクベス』迷い道は行き止まり

           以前、人生の大先輩に「迷い道は行き止まり」と助言されたことがある。マクベスがまさしくそれだ。  魔女の一言で、マクベスの心の中に眠っていた野心が目覚め、躊躇いながらも、妻の後押しで王を暗殺する。そして殺したくもなかったはずの友人をも殺害してしまう。後戻りできない状況で、前に進もうとするものの、その道はどんどん本来の目的から遠ざかっていってしまう。結果、目的には辿り着けずに「行き止まり」という結末を迎える。  自分の行いは全て自分に返ってくると言うが、これもまたマクベスに

          『マクベス』迷い道は行き止まり

          大反省

          24歳にして、これまで構築してきた自分自身の人格に愕然としている。  いつからこんな自己中心的な考え方で、自分中心で生きてしまっていたのか。そしてその事実に、つい最近まで自分が気が付いていなかっただなんて。本当に身投げしたい。そのくらい恐ろしく、情けない。  相手の気持ちや都合を考えること。相手を大事にすること。小学生でもできる当たり前のことが、なぜ私にはできていなかったのか。  恵まれた環境でぬくぬくと過ごし、自分の主観だけで舵を取って船を進める。周りの意見は聞こ

          大反省

          「茹でガエル」

          先日誕生日を迎えて24歳になった。自分は本当に恵まれた環境に居させてもらっている。やりたいことをやらせてもらって、周りの人にも恵まれて、家族にも支えてもらって、何不自由なく生活させてもらっている。この文章を書いている今も夢を叶えるべく、私は日々音楽に打ち込んでいる。自由に音楽ができるのは120%家族のおかげだ。そして背中を押してくれた師匠や仲間のおかげだ。本当に感謝しても仕切れない。  だが同時に、今の環境に甘んじているのではないかと怖くなる時がある。常に次のステージへ

          「茹でガエル」

          「ハラミハラスメント」

          海の日に海へ行った。この日の最高気温は37度。友人と由比ヶ浜駅に着いた時にはすでに12時前だった。まずは腹拵えで念願のすだち蕎麦を食べてから海辺へ向かった。素足だと完全に火傷するほど砂浜は暑かった。  夏生まれのせいか、夏が来るとなぜか無性に海へ行きたくなる。去年までは海を眺める程度だったが、今年は久しぶりに海へ入ることにした。けれどあまりにも海水浴初心者過ぎて、準備不足かつ気合い不足だったため、結局太ももまで浸かるのが精一杯だった。海辺でマンゴースムージーを飲んで、サ

          「ハラミハラスメント」

          「憧れのショートパンツ」

           好きな服を着こなして理想の自分になりたい。日々誰もがそう願う。特に女性は共感する人が多いだろう。好きな服を着るハードルはとても高い。自分の中の厳しい基準をクリアした細身な体型でなければ、自分自身が「着ること」を許可できないからだ。  痩せたい。綺麗になりたい。この願望は露出の多い夏がピークである。私は毎年5月頃に差し掛かると、「今年こそショートパンツを履く」と誓って新しいショートパンツを購入したり、足痩せの動画を漁り始める。大学生以降、ショートパンツを履いて友達と出かけた

          「憧れのショートパンツ」

          「永遠の宿敵」

           ある女性アイドルグループが解散する。そのうちのメンバー1人の存在が私の永遠の宿敵なのである。(もちろん勝手に)  彼女のソロプロジェクトが始まった瞬間から、彼女に対する嫉妬、憎悪、ありとあらゆる負の感情が私の心の奥底で芽生えた。もちろん彼女が裏で人の何倍も努力してきたからこそ掴んだ結果ということは理解しているつもりだった。ただただどうしようもなく悔しかったのだ。  彼女のライブは関係者席で何度も見に行かせてもらった。その度にとてつもない精神的ダメージを負ってきた。特に節目の

          「永遠の宿敵」

          「立ち食いカレーうどん」

          有馬温泉1人プチ旅行から三宮駅に戻った。まだ16時半だったが吸い込まれるように駅構内の立ち食いそば屋へ。大好きなカレーうどんの食券を受付のおばちゃんに渡して適当な場所で待っていると、厨房のおばちゃんが食器を落とした。  東京では「失礼致しました〜」と頼りない一言だけですぐ沈黙に戻る。しかしさすがここは関西で、「ごめんなさーい!」と威勢の良い声の後、他のおばちゃん2~3人が「大丈夫?!」「火傷してへん?!」「どんまいどんまい❤︎」とフォローの言葉がかなりしつこく飛び交う。こ

          「立ち食いカレーうどん」