詩:口頭謝罪文

もう分かりました 分かりましたって
全部貴方の言う通りにします
僕は何も言いません
全部貴方の思った通りに動きます
自我は持ちません 邪魔しません
いや元々邪魔していたつもりも
一切無かったんですが
そう言うんでしたら全て受け入れます
貴方の言うことが絶対的に正しいです
はい もうそれでいいです
いや それがいいです
貴方と論じる気はもうありません
頷きますから
言って欲しい言葉があれば
それを言いますし
やって欲しいこと全部言ってください
その通りに動きますから
もういいんです
貴方の人生ですもんね
僕の人生なんて無いんですもんね
貴方が主役です 全部認めます
これ以上はもう無理です
いや無理というかなんというか
自分で考えることが意味を成さない
だって貴方には貴方のやりたいことが
あるんですもんね
僕はその脇役というか道具ですもんね
いや反抗していないです
反抗しているはずないじゃないですか
完全に頭を下げています
申し訳御座いませんでした

いやいやいや
じゃあどうすればいいですか
自分の思った通り生きなさいって
でも貴方は口出しするんですよね
なら無理じゃないですか
僕はもう貴方の操り人形でいいんですよ
全てを諦めましたから
全部貴方のことを信用します
いや信頼します 本当に

いやいやいや
僕が悪かったんです
僕が悪かったって言ってください
僕は怒られるようなことを言ったんです
貴方が正しい それは間違いないです
私が悪いみたいって 違います
僕が悪いんですって
だからもういいんですって
貴方の思う僕でいきます
これ以上 貴方と喧嘩をしたくないですから

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