見出し画像

そもそも何故NZなの? 試行錯誤編

さぁ、どうしたものか。前回の円形脱毛の天使たちによって私の試行錯誤が始まる。


先ずは単に転校することを考えた。通学時間1時間20分ほどかけたところに毎週日曜日にお世話になっていた先生が勤務していたシュタイナー学校があった。でも、経済的に子供3人のうち1人しか入学させられないし、更に入学規定で通学時間1時間以内である事とあった。因みに私はバス電車通学をした経験がない。小学校6年生に1時間20分は厳しい。でも本人も行きたがっているし、これが一番手っ取り早そうだ。そして出した結論....

入学願書の通学時間に61分と書いた。

後に先生から職員会議で激しい議論になったと言われた(汗)。
自分でもずるいと思う。嘘はついたけれどつき切れなかったのである。通学時間以外にも沢山の不安事項があったから。なので、他人に判断してもらいたかった。そして、通学時間が60分以上なので残念ですが....と言う通知を頂いてかなりショックを受けた。でも、その後に先生から衝撃の問いを突き付けられ更に心が揺るがされるのである。

本当は何か見えているんじゃないの? 何か他の事を感じているのでしょう。これが駄目になったという事は既に何か動き始めてるってことよ。こういう時は静かにしてよく周りを見渡して、感じて!

ぎょっとして目を見開く。なんでそんな質問をするのよ~!自分でも気付かなかったことにしようと思っていたのに....

それがNZだったわけだ。自分達の中には次の選択肢として日本の自然豊かな地方に住むというものもあったが、かえって選択肢が少なくなり縛られる可能性があるように思えた。正直、自分が自分であるためには都心に居ようと地方に居ようとどこに居ようと、出来る人はできるのである。でも私たちはそれほど強くなかったので、環境を変えて生きやすい場所に移動する必要があった。

そうだ、以前家族で1か月ちょっと友人宅に滞在したことがあったNZ。私たちのライフスタイルにぴったりだった。でもこれでみんなが日本語が話せたら最高なのにねぇ~、絶対ここに住むことはないわ。そう言い切っていたのに、あの国のことが頭をもたげてきてしまったのである。

行くべきではない理由を必死に探す。

1英語をはなす。
日本語に凄く音が似ているマオリ語もあるし、第2言語として日本語の就学率がその当時世界1位。英語は好きではなかったけれど、他の言語よりは馴染みがある。

2歴史の長い国は住みにくい。
建国わずか180年

3白い人が先住民より強い
旅行に来て先住民マオリの人が他の国の先住民より生き生きしていて驚いた。学校でもマオリ語や文化を教えている。(ラグビーの試合の前におこなわれるハカは有名)私の中では先住民が生き生きしている事はマイノリティーにも生きやすいことを意味している。これは大きなポイントだった。


4教育
シュタイナー教育に拘っていたわけではないけれど、シュタイナー学校が至る所にあり、その当時世界中でドイツとNZだけが寄付金と言う形で入学金を設定していた。そして政府からの沢山の助成も受けていたり、普通の大学の教職課程カリキュラムでシュタイナー教育を専攻する事が出来る。つまり、土俵が広い。

5収入と永住権
元夫はITエンジニア。きっと職は見つかるだろう。

言い訳が見つからない。ネガティブな主な理由は私が英語が嫌いだから。そんな事だけで家族のチャンスを逃していいのだろうか。夫に相談する。ちょっと頭をよぎったんだけどね....でもさ、こんな事とっぴょうしもないよね?と、かなり控えめに。(でもその後は正直に他にいい場所が思い浮かばないと言った。)元夫はこの後2か月じっとこもって考え、その後一人でNZを視察しNZ行きに同意したのである。本当に驚いた.... まさか同意するなんて! ここでも最終決断は人任せ。

それでも飽き足らず、今度は家族や友人に私を引き留める言い訳を聞きまわった。さぁ、この想いを覆しておくれ!

続きの実行編は5月9日に



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?